米大手銀行団体、FRBを提訴 健全性審査基準「不透明」
【ニューヨーク共同】米大手銀行で構成する業界団体などは24日、米連邦準備制度理事会(FRB)に対し、実施する健全性審査の透明性の向上を求め、オハイオ州の連邦地裁に提訴した。業界団体側は審査基準は「透明性が欠如」しており違法で、損害を与えるとして問題視している。 訴訟を提起したのは、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスといった米金融大手が加盟する銀行政策研究所や米国銀行協会、全米商工会議所。 訴状ではFRBの審査基準に対し「透明性の欠如が銀行の資本要件に重大で予測不可能な変動をもたらす」と主張。融資を含め「銀行が資本を効率的に配分する能力を損なう」と批判した。