ゆるやかな糖質制限で「排尿障害」防ぐ テストステロンが関係 野菜摂取で肥満・メタボ・更年期障害を同時に解消
「肉類に偏った食事は、腎臓にも負担をかけるのでよくありません。テストステロンの分泌量を増やす栄養素は、タンパク質、亜鉛、ビタミンDです。ゆるやかな糖質制限で、肉類や魚類、野菜などをバランスよく摂りましょう」
野菜では、ニンニク、黒しょうが、ブロッコリー、ホウレンソウ、カボチャ、セロリ、セリ、タマネギ、アボカドなど。ニンニクは、肉などのタンパク質と一緒に摂ると、テストステロンが増えやすいといわれる。野菜もしっかり食べると、肥満・メタボ・男性更年期障害の3つの同時解消が期待できる。
「食生活の見直しは、尿トラブルからの解放にもつながります。今日から食事や運動を意識しましょう」と斎藤院長はアドバイスする。 (取材・安達純子)
斎藤恵介(さいとう・けいすけ) 「泌尿器・日帰り手術クリニック uMIST東京代官山―aging care plus―」院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿器科講師。静岡県立がんセンター、帝京大学附属病院泌尿器科講師、ハーバード大学留学、順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿器科准教授などを経て2023年7月から現職。著書に『頻尿・尿もれがみるみる改善する食べ方大全』(文響社)。