気軽にトレードできる日経平均「先物」で勝負してみますか?【シニアのためのマネー講座】
【シニアのためのマネー講座】#91 「やっぱり俺はミニが好きだな~」 「いやいや、ミニよりマイクロだよ」 円安&物価高止まらず弊害だらけ…日銀植田総裁の追加利上げ断行「非常に高い」発言に市場恐々 そんなお父さんたちが喜びそうな話題だが、勘違いしてはいけない。これは「先物」の話である。 「先物」っていうと、一般の人には「敷居が高い」と思われがちだが、最近はそうでもない。投資家たちが気軽にトレードできるようになったのだ。 そもそも「先物」とは、いったい何なのか──。これを説明しだすと長くなるので、「売り買いしやすい指数」だと思っていただきたい。たとえば、日経225先物ならば、皆さんご存じ日経平均株価の先物バージョン。値動きはほとんど同じである。指数が上がると思えば買えばいいし、下がると思えば売ればいい。 そんな先物に最近、「マイクロ」というのができた。通常の日経平均先物は一般的に「ラージ」と呼ばれていて、日経平均が仮に3万7000円だとすると、その1000倍、3700万円分を売り買いしていた。 しかし、その後、「ミニ先物」というのが登場して100倍(370万円)で取引することが可能となった。 「それでも金額が大きい」ということになり、最近、「マイクロ先物」が登場。指数の10倍(37万円)で売買できるようになった。実際は37万円を用意しなくても、証拠金が3万円程度あれば大丈夫。お小遣い程度でヤレるのである。 日経平均はいったん4万円の大台に到達したあと、その後は大幅な調整を強いられている。買いしかやらない投資家の多くは、「これはヤバイことになってきた」と考えているだろう。 ■ハイ&ローの世界 しかし、先物を使えば、上がると思ったときは買えばいいし、下がると思ったら売ればいい。常に「収益機会」に恵まれることになる。簡単な話、毎日、「上か下か」が的中すれば、加速度的に資金が増えることになる。 シニアには懐かしいテレビ番組「人生ゲームハイ&ロー」である。もちろんその逆も真なり。負け続ければ、あっという間に資金がなくなる。 「でも所詮、確率2分の1でしょ。簡単、簡単」 そう思うのならば、しちメンドクサイNISAじゃなくて、先物一本で勝負すればいい。残りの人生、そう長くはないのだから、ここでひと花! 咲かせようではないか。 「マイクロはいいよね?」 天国のキンキン(愛川欽也、「人生ゲームハイ&ロー」の司会者)もきっと応援してくれるだろう。 (黒岩泰/株式アナリスト)