札幌五輪金メダリスト・笠谷幸生さんお別れ会…余市高後輩の斎藤浩哉氏「残してくれた事を後輩たちにつないでいく」
1972年札幌五輪のスキー・ジャンプ70メートル級金メダリストで、4月23日に死去した笠谷幸生さん(享年80)のお別れの会が26日、札幌市の札幌オリンピックミュージアムで行われ、競技関係者やファンら約320人が出席した。 会には1998年長野五輪ジャンプ団体金メダルメンバーの岡部孝信氏(53)、斎藤浩哉氏(53)、原田雅彦氏(56)、船木和喜(49)が勢ぞろい。船木は「改めてすごく偉大な方だったと実感します」と神妙な表情で話した。 笠谷さんの母校・余市高の後輩にあたる斎藤氏は、雪印コーチ転向後に06年トリノ五輪に出場する原田の調子が上がらなかった時に「お前さんは何を教えているんだ?」と“指導”を受けたエピソードを明かし、「笠谷さんが残してくれた事を後輩たちにつないでいく」と話した。 遺族によれば、近年は肺気腫を患い、在宅での療養を余儀なくされていた。亡くなる数日前に入院中の笠谷さんは「俺を豊浜の海へ…」と中高時代を過ごした町の海への散骨を希望したという。日本ジャンプ界のレジェンドは大勢に見送られ、天上へと飛び立った。(飯塚 康博)
報知新聞社