老朽化に伴い取り壊しが検討されている秋田大学の野球場をめぐって学生たちが反対の署名活動をしています。 秋田大学手形キャンパス内にある野球場、学内３つの部が交代で使用しています。このうち３１人が所属する硬式野球部ではある作業から練習が始まります。地面に残った雨水を取り除く作業です。水はけが悪くこの日は３日前に降った雨がまだ残っていました。１９５０年に開設されたという野球場は老朽化が進んでいて、地面にはあちらこちらに凹凸があります。部員がこうした状況を大学に伝え修繕を訴えていた中、大学は９月から修繕だけでなく取り壊しについても検討をはじめました。物価高騰などで財政が厳しい中、修繕には多額の費用がかかることを理由に挙げています。硬式野球部によりますと９月半ばに取り壊しの方向で動くと伝えられ、それ以前に部員や顧問を務める教授に対し相談はありませんでした。戸惑いの中、野球場を使っている３つの部が協力し、オンラインで野球場の取り壊し反対の署名を集めはじめると、県内の野球ファンだけでなく対戦経験がある大学の野球部員などから続々と署名が集まりました。反対署名は現在も募集中で部員の思いを記した意見書とともに大学に提出する予定です。大学は今後「学生と話し合いの場を設けた上で方針を決める」としています。