イベントへの出店料を支払ったのに、手配もされないまま連絡が取れなくなった。トラブルに悩んだ出店業者らが、警察に被害を届け出ました。 　「結局何もなされずに、お金だけ持っていって分からなくなっている」 　被害を訴えたのは、熊本県内外の約20人。イベントの仲介をしているという熊本県外の男性の申し出を信じ、熊本市で8月に開催された花火大会に合わせたイベントへの屋台やキッチンカーの出店料3万円を振り込みました。しかし… 「前日にちょっと怪しかったので、消防局に電話したら（出店のための）登録ができていなかった」 　連絡が取れず、急遽、自分で必要な届出をし、出店準備を進めましたが、開催場所とされた10店分ほどの広さの駐車場には、20店以上が出店料を振り込んでいたことがわかり、半数は出店できない状態に。 　また、駐車場を貸した整骨院には、振り込まれるはずの駐車場使用料も支払われていません。 整骨院 「僕は副収入が入ってこなかったということなので被害は大したことないですけど、屋台の方は出店料も出して、さらに当日準備して、食材まで仕入れて、行ってみたらできないっていう状況なので」 　なかには、この後のイベントの出店料まで振り込んでいる人もいます。 振り込んだ男性 「9月と10月予定のイベントです。情報を集め、出店の場所の確保はされていないという事実は把握しています」 　これまでに、出店料を振り込んだ県内外の複数の業者が、警察に被害の相談をしていて、このうちの一部が、警察に被害届を出しています。