ゴルフ・パリ五輪かけた「女子の闘い」が熱すぎる! 笹生は当確、残る1枠は古江、畑岡、山下の誰?
つまり、直近の大会で活躍するほど、ポイントがより加算されるということだ。 女子の代表争いが大接戦になったのは、6月に入ってからのこと。 まず、5月31日から開催されたメジャー大会、全米女子オープンで笹生が優勝、ランキングを30位から一気に6位に上げて、当確圏内に入った。 そして全米女子オープンの翌週、6月7日から開催されたショップライトLPGAクラシックには畑岡、古江が出場。古江は2位タイに入り、畑岡を逆転して2番手に上がった。
■2日目の試合前に失格を告げられた畑岡 実は、この大会で畑岡は1日目の時点で4位タイにつけ、日本選手トップにいた。ところが、2日目スタート前に全米女子プロゴルフ協会(LPGA)から失格を告げられる。結果、成績を残せずランキングを1つ下げて、3番手に後退した。ちなみに山下は同時期に日本国内で開催されたサントリーレディースで2位に入り、順位を上げた。 さらに、先週の試合では、それぞれ主戦場がアメリカと日本で違うものの、古江は8位タイ、山下は5位タイに入る。対して、畑岡はエントリーしていなかった。
ところで、先に述べたショップライトLPGAクラシックでの畑岡の失格の経緯については、疑問を投げかける声も少なからずあった。 LPGAの声明によると、大会の1日目のラウンドで、畑岡はその日の最終ホールとなる9番(パー5)で、2打目をグリーン右のフェスキュー(丈の長い雑草)に打ち込んだ。 キャディーや畑岡本人、同伴プレーヤー、その場にいた関係者など、10人近くでボールを探すと、見つかったボールはフェスキューの中に入っていた。そこからは打てず、畑岡はアンプレヤブル(障害物などによってボールが打てないときの救済処置)を宣言。ルールに則って1打罰でボールをドロップして4打目をグリーンに乗せ、1パットのパーとし、その日のスコアを提出した。
だが、1日目のラウンド終了後、LPGAが外部のものから提出されたビデオ映像を審査した結果、畑岡のボールの捜索時間がルールで認められている3分間を超えていたことが判明した。 3分間で見つからなかった球は(たとえその後に見つかったとしても)紛失と見なされ、プレーヤーは2打目地点に戻って打ち直さなければならない。畑岡はそれをしなかったので、重大な違反と判断され、失格となってしまったのだ。 畑岡のボールを探している場面は、たまたまテレビで中継されており(同伴競技者がトップにいたため)、そのテレビ関係者が1日目が終わったあとにLPGAに指摘したことで発覚したものだった。