篠田麻里子&小池徹平の不倫ドラマ“色っぽさゼロ”の衝撃ラストとは。最後の最後にニクい演出も
鈴木おさむが、地上波連ドラ脚本引退作として不倫ドラマを書いたことは驚いたけれど、さらに度肝を抜かれたのが、その内容が“不倫ドラマ史上最恐”だったこと。 【画像】あらゆる不倫描写がちゃぶ台返しになる事実に驚く… 伊藤淳史扮する主人公が、驚異の不倫男に翻弄される『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)の最終話が3月16日に放送された。不倫男役の小池徹平には、ほんとびっくりさせられてばかりだった。 イケメン研究をライフワークとする“イケメンサーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、本作の最終話を解説する。
2分足らずの冒頭で託したもの
最終回ともなるとすごい。ジャッキー・チェンの代表作『プロジェクトA』(1983年)にかけたプロジェクトA作戦に失敗した司馬マサト(小池徹平)は怒りまくる。ジャッキー似芸人ジャッキーちゃんを刺客として、岡谷綾香(篠田麻里子)に差し向けた部下の森野千里(玉田志織)を「調子乗んなよ、このクズ」と叱責する。 あれだけ不貞行為を楽しんでいたはずの綾香には容赦なく平手打ち。甘い不倫関係の間に結婚を夢見ていた綾香に対して、「するわけねぇだろ、お前なんかと。ビーエーケーエー(BAKA)、バカ」と吐き捨てる。 ここまで2分足らず。悪魔的な不倫男・マサトの暴力がクズとバカの連打によってむき出しになる。本作が地上波連ドラ脚本引退作となる鈴木おさむが、最終話の冒頭でたたみかけるように小池に託したものが、こんな暴力とは。すごい……。
不倫描写がちゃぶ台返しになる事実
この暴力は簡単に犯罪の一線を越える。あらゆる作戦がすべて失策に終わった今、憎むべき岡谷渉(伊藤淳史)を最大級苦しめる残された方法は、愛娘・岡谷心寧(磯村アメリ)を誘拐すること。 渉が親権を取るために相談した弁護士・財田トキ子(水野美紀)と業務提携を結ぶ探偵・三砂裕(佐藤大樹)を使って誘拐させる。なるほど、すべては手段に過ぎなかったのだ。 最初こそ、ちょっと大げさな描写の不倫ドラマかと思っていたら、不倫すら復讐のいち手段だったという。第5話で渉に対するマサトの高校時代からの恨みが明かされたとはいえ、あらゆる不倫描写がちゃぶ台返しになる事実は驚く。