2カ月ぶり復帰のネリー・コルダ 信じるのは「才能とハードワーク」
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(13日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70) 【画像】開幕前日の渋野日向子 世界ランキング1位のネリー・コルダが、9月「クローガー・クイーンシティ選手権」以来約2カ月ぶりに実戦復帰する。今季は1月「ドライブオン選手権」を手始めにツアー史上8人目の年間6勝を達成(1980年以降)。優勝した大会にはメジャー「シェブロン選手権」も含まれている。 ともに10月開催の「BMW女子選手権」(韓国)、「メイバンク選手権」(マレーシア)には出場する予定だったが、直前に欠場を発表。「アジアに行く前の最後の練習で首を痛めて。行けなくてすごくがっかりした」。リハビリに注力し、クラブを握る時間を少なくしてフロリダ2連戦に備えてきた。
「もう痛みはない」と話し、スイングを変えることなく臨めるという。2試合を残して年間ポイントランキング(CMEグローブ ポイント)で1位の26歳は、今シーズン「チームに頼ることを学んだ」という。 「彼らは決して替えのきかない人たちだし、彼らが私の味方でいてくれることにどれだけ感謝しているか、彼らにも知ってほしい。今年は色々なことがあって、たまには(ゴルフから)一歩離れて、自分のためにもう少し時間を割いてもいいんじゃないかと考える時間を持てた」とサポートに感謝。「トップ選手ほど、調子の悪い日があると少し注目を集めることもあるけれど、悪い日があってもいいと思うし、批判ばかりに目を向けるべきではない。ただ、自分の才能とハードワークを信じること」と話した。
今週は開幕前日のプロアマ戦で、女子バスケットボール選手のケイトリン・クラークとプレーをした。WNBAでインディアナ・フィーバーに所属するクラークは、アイオワ大の4シーズン中に通算で歴代最高得点を出すなど“史上最高の女子選手”として注目を集めた。ポジションはポイントガードで、この日は女性のスポーツと教育を広めるための助成金活動の一環として参加した。 一緒に9ホールをプレーし、コルダは「とてもやさしくて、一緒に時間を過ごせてよかった。彼女の素晴らしい影響力を見ることができて、本当にクール」と4歳下のアスリートとゴルフを通じて楽しい時間を共有した。「正直なところ、バスケットボールにはあまり興味がなかったけど、女子スポーツ全体への関心は高まっている。ここから関係が発展したらいいな」
4日間の2021年大会と3日間だった22年大会を制して大会2連覇を成し遂げたコース。シーズン最多勝利数は1963年に13勝したミッキー・ライトで、21世紀に入ってからは大会ホストを務めるアニカ・ソレンスタムの11勝(2002年)が記録に残る。残り2試合を制しても記録には届かないが、出場するにあたって目指すのは優勝しかない。「日曜日にトロフィを掲げること」が頭にある。(フロリダ州ベルエア/石井操)