2023年度上半期の「営業利益」が過去最高に!「車検館」が好調の理由とは?代表取締役・伏見一洋「“働く従業員の満足度向上”に注力」
“一歩先を行く手の届く贅沢”をテーマにした情報紙「ビズスタ」から、社会で活躍するビジネスパーソンのウェルネスなライフスタイルに役に立つ最新情報をお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ビズスタ THE REAL WELLNESS」(毎週土曜7:25~7:30)。「ビズスタ」編集長・佐原雅之がパーソナリティをつとめます。3月9日(土)の放送は、先週に引き続き、株式会社車検館・代表取締役社長の伏見一洋(ふしみ・かずひろ)さんをお迎えして、2023年度上半期で過去最高の営業利益を記録した「車検館」の経営戦略について伺いました。
佐原:今回は「車検館」の経営戦略について、代表の伏見さんに伺います。よろしくお願いします。 伏見:よろしくお願いします。 佐原:2023年度上半期の決算では、営業利益が過去最高を記録したそうですね! その秘訣はどこにありますか? 伏見:車検館は、売上至上主義とはまったく逆のスタンスを取っています。現場に厳しいノルマを課すことはせず、“働く従業員の満足度”に焦点を当てています。私はもともと整備士として長く務めていたので、現場で働く整備士の気持ちは理解しているつもりです。 例えば、真夏にはドリンクの差し入れをしたり、暑い日でも快適に作業できるようにファン付き作業着を新たに発注するなど、私の経験を社員へ還元するようにしています。 佐原:“お客さまに満足してもらうためには、まず従業員の満足度から”ということですね。 伏見:私が社長として就任し、最初に従業員に指示したことは“店舗の清掃”です。汚れた職場で働いていても、社員自身の満足度は高くなりません。ましてや、お客さまにどれだけ良い整備をしても、トイレなどが汚れていたら台無しです。 ほかにも、基本的なことですが、店外に置いたのぼり旗が(お客さまの)見えやすい高さにあるか、店内でお客さまが座ったときに店の景観に不快感がないかなど、顧客目線の指示も出しました。 佐原:反応はいかがでしたか? 伏見:指示した内容が2日以内に全店舗に浸透し、現在も継続されています。また、車検館は12店舗ありますが、そのコンパクトさを活かした“現場と経営層の距離感”が非常に近いのが特徴です。どこかの店舗で成功した取り組みがあれば、すぐに全店に共有されて活かされます。 反対に課題が生じたときでも、現場と“なぜ?”を繰り返しながら、深くフィードバックをおこない改善するための答えを出しています。そして、お客さまに回答してもらったアンケートすべてにしっかり目を通して、その内容と真剣に向きあっています。 佐原:そんな企業姿勢が、現在の業績に良さに着実につながっているのかもしれませんね。 (TOKYO FM「ビズスタ THE REAL WELLNESS」2024年3月9日(土)放送より)
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