春限定版も登場! 沼津の名物駅弁「港あじ鮨」は、どのように作られるのか?
●3つの味が楽しめる「港あじ鮨」!
「港あじ鮨」は、酢飯に山葵の茎を混ぜ込んで山葵の葉で巻いた「にぎわい鯵鮨」、特製の酢と昆布で〆た鯵をにぎり風にして、しその葉で巻いた「ぬまづ鯵鮨」、そして、鯵に大葉とごまを合わせて海苔で巻いた「鯵わい太巻き」の3つの味が楽しめる鯵の寿司です。盛り付けは、「鯵わい太巻き」、「にぎわい鯵鮨」、「ぬまづ鯵鮨」の順に進んでいきます。ベテランの方も多く、一度流れ始めると、手際よく盛り付けられていきます。
手作業で近海もののアジをさばき、昆布で〆て、1日寝かせてから作られているという「港あじ鮨」。現場の方に伺うと、山葵やしその葉を巻いたり、太巻き寿司などを作るのも、最終的には1つ1つ手作業で仕上げていると言います。加えてアジをはじめとした魚は、個体差が大きいため、素材の良さにこだわりながら、1つ1つの弁当をほぼ同じ分量に仕上げていくところにもご苦労があるということでした。
●自分ですり下ろす、伊豆天城産のわさび
そして、桃中軒の駅弁では外せないのが、おろし金も付いた「自分ですり下ろすわさび」。「港あじ鮨」では、3種類の寿司が盛り付けられたあと、醤油と共に盛り付けられていきます。このわさびには地元である静岡・伊豆天城産のものが使われています。わさびをモチーフとしたプラスチック製の“おろし金”は、現在のものが2代目。卸器の突起部分の改良や葉っぱの部分を持ちやすくするといった、すり下ろしやすくする改良も行われたと言います。
3種類の寿司とわさび・醤油・おろし金が折箱に詰められると、セロファンを挟んでふたをされたあと、割り箸と一緒に機械で帯を施されて、独特な形をした箱に詰められていきます。これにて「港あじ鮨」の盛り付け完了。これに値札などが貼られると、三島駅の南口や、新幹線の待合室やホームに複数ある売店、さらに沼津駅南口の改札脇にある売店へと運ばれていきます。
【おしながき】 ・にぎわい鯵鮨(山葵葉巻き) ・ぬまづ鯵鮨(しその葉にぎり) ・鯵わい太巻き ・伊豆天城産本山葵 ・ガリ