「大陽のゴールと言っても良い」エースの言葉を平岡大陽はどう捉えた?「僕のトラップが大きくなったので...」【湘南】
「チームで奪ったゴールです」
湘南ベルマーレは11月11日、J1第32節で名古屋グランパスと対戦。2-1で勝利した。 【PHOTO】負けられない戦いを選手たちと共に戦った湘南ベルマーレサポーター 立ち上がりから湘南がペースを掴むと、15分に阿部浩之のクロスを逆サイドで平岡大陽が折り返し、ボックス内で待ち構えていた大橋祐紀が流し込んで先制点を奪取する。 さらに23分、自陣でこぼれ球を収めた阿部が、敵の最終ラインの背後に抜けた大橋に絶妙なスルーパスを供給。背番号17はGKとの1対1を制し、追加点を挙げた。 後半はゲーム内容が一変し、名古屋に主導権を握られた。和泉竜司と、ハーフタイム明けから投入された森島司の両シャドーにアンカーの脇に立たれ、チャンスメイクを許すと、63分に久保藤次郎のJ1初ゴールで1点を返された。それでも最後までリードを守り抜き、ホームチームが貴重な勝点3を掴んだ。 試合後、2得点をマークした大橋が先制点のシーンについて次のように語っていた。 「1点目は大陽のゴールと言っても良いと思うので、感謝したいです」 この言葉を平岡はどう捉えているのか。記者から大橋のコメントを聞かされると、少しはにかみながら、こう答えた。 「僕のトラップが大きくなったので、大橋君があそこにいなかったら点になっていなかったと思う。その前の阿部君のクロスや、(鈴木)章斗が入ってきたところも含め、チームで奪ったゴールです」 シュートを選択してもおかしくない局面だったが、平岡は「関節視野で大橋君が見えたので、可能性の高い選択をした」と明かす。この選択の背景には、名古屋戦の得点で4試合連続ゴールとなったエースへの信頼があるという。 「大橋君にパスを出したら決めてくれる、という感覚があります。先制点の場面であの位置にいてくれたことに感謝したいです」 平岡が語る“エースへの信頼”をチーム全体で持てているからこそ、現在4試合無敗と好調を維持できているのだろう。この勢いで次節の横浜FC戦も勝利し、J1残留を自力で決めきりたい。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)