“トランプファミリー”集合写真にイーロン・マスク氏の姿…トランプ氏次男の妻・ララ氏も政権入り?「忠誠心」がカギに
新政権は“忠誠心ファースト”
倉田大誠アナウンサー: これから誕生する政権で何がポイントになってくるのか? 海野さんによると“忠誠心ファースト”になるということですが、これはどういうことですか? 明治大学 海野素央教授: 第1次トランプ政権でトランプさんの意向に沿わない閣僚がいたわけですよ。セッションズ司法長官なんですけど。トランプさんは弾劾されましたよね。トランプさんは「弾劾を阻止しろ」って命令したんですが、その司法長官は関与しないと言ったので、トランプさんは「忠誠心がない」と思ったわけです。 そして解任して次にバー長官になったんですけど、彼は2020年の大統領選挙で「不正がなかった」と議会証言したんです。「これは忠誠心がない」と。しかも内部情報の暴露が相次ぎ、いまトランプさんは“忠誠心ファースト”、自分に対する忠誠心ファーストの人事を行う。これが第1次トランプ政権の失敗と教訓です。
次男の妻、ララ・トランプ氏は何者?
勝利宣言の際、トランプ氏から一番近いすぐ後ろに立ち、注目を集めていたララ・トランプ氏。 次男・エリック氏の妻で、アメリカ3大ネットワークの1つ「CBS」で報道番組「Inside Edition」の元プロデューサーです。 共和党の全国委員会の共同委員長にトランプ氏が自ら推薦し、「極めて才能あるコミュニケーター」と評しています。選挙中はピンク色のジャケットを着て、女性票集めに尽力しました。 明治大学 海野素央教授: 第1次トランプ政権ではイバンカさんが大統領補佐官に入りました。第2次は忠誠心が高い人を置きたいですから、そうするとララさん。ララさんは過去にも下院議員とか今回激戦州だった地元のノースカロライナ州で出馬するんじゃないかという話もありましたから、それも選択肢にあります。
初の女性首席補佐官にスーザン・ワイルズ氏
勝利宣言の壇上でスピーチを振られたのは、スーザン・ワイルズ氏。しかし、私は裏方だと言わんばかりにそれを拒否し、元の位置へと戻りました。決して自分は表に出ることはなく支える側なのだということがうかがえました。 フロリダで長く活動しているワイルズ氏は、 “当選請負人”という異名もあります。 トランプ氏も「史上最大の政治的勝利に導いてくれた」と評価し、女性初の首席補佐官に起用しました。 首席補佐官とは、大統領に最も近い相談役で、ホワイトハウスを取り仕切る政権の要です。ワイルズ氏は冷静沈着、組織陣営のエキスパートでトランプ氏は「アイス・メイデン(氷の乙女)」と称しています。 明治大学 海野素央教授: ワイルズさんはトランプさんの怒りをそのまま受け止めることができる人って言われているんですよ。だからトランプさんの怒りに対して怖がらない。あるいはお世辞を使わない。そのまま受け入れて、こうやるともっと良くなりますよとアドバイスをしていると言われています。