マスク氏、独極右政党を支持する投稿 「独を救えるのはAfD」
[20日 ロイター] - トランプ次期米政権に外部顧問として加わる見込みの米富豪イーロン・マスク氏は20日、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に関し「ドイツを救えるのはAfDだけだ」と自身のソーシャルメディアXに投稿した。 ドイツでは、ショルツ首相率いる中道左派の連立政権が崩壊し、来年2月23日に総選挙が実施される。 AfDはドイツの世論調査で2位に付けており、中道右派または中道左派の過半数獲得を阻む可能性がある。ただドイツで主流派を占める中道寄りの政党は、AfDとの連携を避けることを表明している。 マスク氏は昨年、ドイツ政府による不法移民への対応を非難した際にAfDへの支持を表明。欧州の他の反移民を掲げる政党への支持もすでに表明している。 マスク氏は、ドイツの次期首相の有力候補である野党キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首を批判する、ドイツの右派インフルエンサー、ナオミ・ザイプト氏のメッセージを再投稿した。 ショルツ首相は記者会見で「言論の自由とは、正しくないことや政治的に良くない助言も言えるということだ」とコメントした。ドイツ政府は、マスク氏の投稿を承知しているとしつつ、定例記者会見ではそれ以上のコメントは控えた。