「聞いて見てどんどん吸収」巨人・西舘勇陽、大投手にマーなぶ!!
巨人・西舘勇陽投手(22)が25日、東京・大手町の球団事務所で契約交渉に臨み、1200万円増の年俸2800万円で更改した。同日に入団会見を行った田中将大投手(36)が楽天時代、2013年に日本一に輝いた試合をテレビ画面越しに見ていた岩手出身右腕。日米通算197勝の大投手から技術を吸収し、プロ2年目の来季は開幕ローテーションの座をつかむ。 【写真】巨人からの1位指名を受け、部員から祝福される中大・西舘勇陽 2年目開幕ローテへ最高の生きた教材 最高の生きた教材がやってくる。来季は先発で勝負する西舘が、日米通算197勝の実績を持つ田中将から貪欲に学ぶ意欲を見せた。 「メジャーでもすごい経験のある方ですし、話もすごく聞いてみたい。見て学んだりして、どんどん吸収していければ」 西舘は岩手県出身で、楽天が球団初の日本一に輝いた2013年は小学6年生。田中将が胴上げ投手となった日本シリーズ第7戦をテレビ観戦しており「最後に抑えとして出てきて、すごくかっこよかった」と憧れの存在だった。同年の24勝0敗の記録にも触れ、「一回も負けないなんて、難しいとかのレベルの話ではない。技術以外で気を使っていることも聞いてみたい」と貪欲だ。 中大からドラフト1位で入団した今季は28試合に登板して1勝3敗、防御率3.82。開幕1軍入りを果たし、シーズン前半は勝ちパターンの一角として躍動した。デビューから試合連続ホールドは新人最多記録。夏に先発転向したが、初先発した8月23日の中日戦は5回4失点で黒星を喫するなど結果を残せなかった。自身の持ち球にないスプリットやツーシームは、田中将に教えを請うつもりだ。 シーズンオフはプエルトリコでのウインターリーグに参戦。発熱のアクシデントもありながら、異国で貴重な経験を積んだ。「開幕ローテーションを勝ち取りたい」。偉大な背中を追い、激戦を制して数少ない先発枠を手にする。(原田優介)