白壁の櫓あらわに 鳥取城跡で復元工事進む 秀吉と毛利が激戦、後に池田家の居城に 鳥取市
国史跡・鳥取城跡(鳥取市東町2丁目)の中ノ御門渡櫓(わたりやぐら)門の復元工事が進んで足場が撤去され、白壁の櫓が目を引いている。室内空間のある建物の復元は鳥取城跡で初めて。市は3月末の完成に向け、地面の整備や門の金具の取り付けなどを進める。 【写真】1897年ごろに撮影された二ノ丸三階櫓 29年度に復元着手
城跡の大手門に当たる中ノ御門は、復元済みの表門と復元中の渡櫓門で構成する。渡櫓門は全高9.2メートル、全幅10.4メートル、奥行き4.5メートル。石垣に挟まれた門の上に、見張りの兵が詰める櫓を築いており、久松山をバックに櫓が映える。 市教育委員会文化財課の細田隆博文化財専門員は「渡櫓門ができると、お堀端の景色が一新される。鳥取城の景観美を楽しんでほしい」と話した。