付加価値なんていらない 安達葵紬ゴルフ始めました【Dispatch 8】
二人組ユニット「カノサレ」のメンバーとして活動するアイドル、安達葵紬がゴルフの道に足を踏み入れる。旺盛な好奇心と高い身体能力を誇る彼女に課せられた目標は〈100切り〉。ゴルフの「ゴ」の字も知らない彼女が目標を達成する日は来るのだろうか。当シリーズは来るべきその日まで続く。
知識も付加価値もいらない
我孫子「その頃、マイケル・ジョーダンって、どんな人だと思っていたの」 安達「バスケットの選手だってことしか知らなかったです。ビクトリーに載っている、我孫子さんの連載『スポーツとファッション』のバッシュの回を読んで、ハッとしました」 我孫子「話を足元というか、ファッションに戻すと、高校生の頃は、どんなスタイル?」 安達「しょっちゅうは買えないですけど、フリーシティとかブルーブルーとか、アメカジ系のセレクトショップがあったので、友達と遊びに行ってました」 我孫子「アメカジだと足元は……」 安達「スニーカーじゃないときは、ティンバー(ランド)とか」 我孫子「確かにアメカジにワークブーツいいですよね。でも、ヒップホップと、ティンバーも親和性高いから、その流れもどっかにあったの」 安達「ウータンクランとか、ヒップホップの流れもあるかも」 我孫子「ヒールとかはまったく履かなそうだね(笑)」 安達「まったく履きませんでしたし、今でも好きじゃないです。ヒールでダンスしなきゃいけないときとか、お仕事でのドレス以外のときは、代わりに厚底で頑張ります」
ファッションとスニーカー
我孫子「さて、じゃあ、いよいよ、安達さんがわざわざ持ってきてくれた自慢のスニーカーたちをお願いします」 安達「じゃん!」 我孫子「マウンテンリサーチ×エイリアンスタンパーね」 安達「ひとめぼれでした」 我孫子「かわいいですね。もともとエイリアンスタンパーが有名になったのは、その名の通り、映画『エイリアン2』がきっかけなんです」 安達「へぇ。そうなんですね」 我孫子「主人公のエレン・リプリーが履いていて。確か近未来的な宇宙靴みたいな映画側のリクエストにリーボックが応えて、1986年に誕生したと記憶しています。マウンテンリサーチは、山と都会での暮らしのなかで得た着想をマッシュアップしたブランドです。そんな両者のコラボモデルですね。このスニーカーでダンスもするの?」 安達「これは、ほんと形というか佇まいに一目惚れで。兄は、踊るスニーカーとお気に入りのスニーカーが被るんですけど、私は見た目が好きなスニーカーに、踊りやすさは求めないタイプです」 我孫子「あくまで、身に着けるファッションのアイテムってことだね」 安達「最初は、クシュッとした靴下と合うんじゃないかと思ったんですけど、ハイカットだと足首が隠れちゃうので、自分にはあんまり似合わなかったという。でも、とにかくスニーカー自体の形が大好きなので、自宅で、寝間着のときなんかにわざわざ履いて、ひとりで鏡見て、にやにやしたりして……」 我孫子「だから、状態が新品同然なんだ」