スズキ、世界戦略車「フロンクス」発売 日本専用に4WD設定 価格は254~273万円
スズキは16日、新型SUV「フロンクス」を発売した。世界戦略車としてインドを皮切りに中近東や中南米でも発売しており、四輪駆動(4WD)車を設定して日本でも発売する。価格は前輪駆動(FF)車が254万1千円、4WD車が273万9千円(ともに消費税込み)。月販1千台を目指す。 フロンクスの詳細写真を見る 2023年4月にインドで発売した世界戦略車で、同国のグジャラート工場で生産している。SUVらしい力強さとクーペスタイルの美しさを両立したデザインが特徴だ。車体サイズは全長3995×全幅1765×全高1550ミリメートル。最小回転半径は「スイフト」や「ソリオ」と同等の4.8メートルと取り回しやすくした。後席の居住性を確保したり、静粛性を高めるなどの工夫も施した。 パワートレインは、排気量1.5リットル4気筒自然吸気エンジンにマイルドハイブリッドと6速自動変速機を組み合わせる。燃費はFFで19.0キロメートル/リットル(WLTCモード値)。日本仕様は4WDを設定したほか、電動パワーステアリング(EPS)やタイヤ、サスペンションなどを見直してある。 鈴木俊宏社長は「日本仕様の造り込みをしっかりやってきた。フロンクスは新たな小型SUVの市場を切り開くモデルになる」と語った。