中国新疆、激震で静かな街一変 逃げ惑う人々、叫び声
【カシュガル共同】高山地帯の静かな街を突然の激震が一変させた。23日未明、中国新疆ウイグル自治区アクス地区を襲ったM7.1の地震。暗闇の中、人々は逃げ惑い、泣き叫ぶ声が響いた。 【写真】住宅から出て通りに集まる人々 震源地は隣国中国の自治区アクス地区だった
「激しい揺れが1、2分続いた。立っていられなかった」。地震発生時、アクス地区のホテルにいた女性従業員は声を震わせた。「揺れが収まった後に走って外に逃げた」。宿泊客らも飛び出したという。「余震がずっと続いている」と不安そうに語った。 アクス地区から約400キロ西のカシュガルでも「大きな揺れだった」と40代男性は驚きを隠さない。家族や自宅に被害はなかったと話し、ほっとした様子だった。 国営中央テレビは地震で倒壊したとみられる住宅のがれきをかき分けて救助隊が活動する映像を放送した。隊員らはヘルメットのライトで周囲を照らしながら活動に当たった。 氷点下10度前後という寒さ。道路に雪が降り積もっている。救助隊は避難用のテントを大急ぎで組み立てていた。専門家は中央テレビで「今後も大きな地震が予想される」と注意を呼びかけた。