【なぜヒット?】アニメーション映画史上歴代1位『インサイド・ヘッド2』 共感を呼ぶ“思春期の心情”
■“思春期”を迎えた主人公に共感の声
映画を見た夫婦は「自分が思春期のときに漠然と感じていたことがいろんな感情で表現されていた。不安、心配が悪者みたいなイメージになっちゃうかなと思うんですけど、今から自分の思春期を振り返ってみるとそれもすごい大事な要素だったし、自分の中の大事な一面なのかなと改めて気づいた気がします」と語りました。
さらに、30代の会社員は「人の感情について描いてる映画だと思うので、どんな感情を持っていても、どんな年齢でも、人は自分と向き合うことは大事だと思うので、誰にでも刺さるのかなと個人的には思いました」と明かしました。
また、7歳の子供と一緒に映画を見た30代の母親は「できるだけ嫌な思いをさせないようにみたいな育て方をしてたけど、それ(嫌な思い)もこの子に必要なのかな。成長のために。いろんな経験とかさせていくのはいいのかなって思いました」と語りました。
ケルシー監督は「自分ひとりではないという事実を、人々が受け止めてくれることを願っている」と明かし、「自分自身について自意識過剰になり始めるのは、自分が一歩踏み出すときなんだ。だからこの年頃(思春期)になると、親や介護者を遠ざけてしまう。自分自身に批判的になり、それが行き過ぎてしまうこともある。特にその年頃はそうだった。自分だけが物事を考えたり感じたりしているような気がして、本当に孤独を感じていたんだ。私がその年齢だったとき、“大丈夫だよ、1人じゃないよ。すべてうまくいくよ”と伝えてくれるような映画があれば本当に助かったなと思うんだ」と語っています。