TOTOの“光を取り込む”キッチンカウンター工場へ潜入、高級キッチンに詰まったこだわりとは?
こちらのバックコート加工だが、素人が塗布すると機械を左右に動かす動作によって手の動きとともに、加工の厚さがばらついて縞模様になってしまうという。
また天板の角は、45度斜めにカットして面取りし、その後透明度を高めるために磨いて仕上げる。このクリアエッジ加工によって、天板の端に取り込んだ光が輝くラインが生まれるのだ。
最後に人の手によって、無色透明な天板をすりガラス調に仕上げている。人の手でカウンターの隅々まで光を照らして磨き上げることで、光が拡散するような独自の風合いに仕上げている。
■小さな傷も逃さない、最終検査の細かさに脱帽! 完成品はその後に検査段階を経て、梱包して出荷される。検査の段階でも熟練の検査士の目がどんなに小さい傷やシミでも見逃さず、良品のみを顧客に届けているそうだ。
このほかにも、濡れたスポンジやアルコールを含んだ布でこするだけで汚れを落とせる特徴の実演なども体験。明るさと機能性に驚くとともに、TOTOのこだわりに納得する機会となった。
これまでの出荷では、対面型キッチンの約75%にクリスタルカウンターを搭載した実績があるとのこと。キッチンを中心とした明るい住まい――、夢が広がっていきそうだ。
岩木華子