若者と地域を結ぶきっかけに「学割」はじめました!仕掛け人は高校生3人組
南海放送
宇和島市の高校生が、若者と地域を結ぶきっかけを作ろうと立ちあがりました。仕掛けたのは「学割」です。
「学割」。学生・生徒に対して、交通機関や劇場などの施設がその運賃や料金などを特別に割り引くこと。学生割引。 この学割を、サービスを受ける自分たちが作ってしまったのが、宇和島水産高校の3人の生徒です。 嶌田さん: 「ココイチが協力してくれると思ってなかったから、無茶苦茶嬉しかった」 3年生の嶌田翔さん。早川莉玖さん。前田翔誠さんの3人は、水産増殖科のクラスメイト。
今回の学割は千葉県出身の嶌田さんの発案。県外出身だからこその宇和島に対する危機感から実現しました。 嶌田さん: 「宇和島市は、若者減少で、すごく人口も減っていて、このままでは危ないと思って。(千葉県と比べて)宇和島市では学割をやっている店がすごく少ないと知り、若者が宇和島市を知る一つにしようと、学割を提案した」
店との交渉も自分たちで行い、宇和島市内の17店舗が協力してくれることに。生徒らが使いやすいように学割のチケットとサービスの内容を説明したパンフレットを印刷し、宇和島市の中学校や高校と、鬼北町の北宇和高校に3500部配布しました。 早川さん: 「安く使えるというのは第一としてある。宇和島に住んでいるからといってすべての店を知っている訳ではなくて、まだ宇和島の知らないところはあると思うので、そういったところを、食を通じた学割を使ってもらって、地域の魅力を知ってほしい」
学割に協力する店舗の一つ、珈琲亭TAOです。こちらの学割はドリンクやフードが100円引き。このケーキとレモンスカッシュでは、それぞれが100円引きになるんです。 珈琲亭TAO 藤田晶子さん: 「学生なので、男の子などは食べ物を頼んだりするので、お腹いっぱい食べてほしいというのはある。これを機会に、来たことの無い人も来てもらえたら非常にいいかなと思って受けさせてもらった」 学割の費用は、協力する店側の負担となりますが… 藤田さん: 「卒業した後に、また大人になって地元に帰ってきた時に、『そういえばここで学割使ったな』みたいな感じで、思い出というか “未来への種まき”」