男子は高崎が26年ぶり、女子は健大高崎が2年連続で全国大会へ 春高バレー群馬県大会
「春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は最終日の2日、前橋市のALSOKぐんまアリーナで決勝戦を行い、男子は高崎、女子は高崎健康福祉大高崎(健大高崎)が優勝し、全国大会への出場権を獲得した。高崎は26年ぶり3回目、健大高崎は2年連続7回目。 高崎は、受験を控えたこの時期、3年生の多くが引退する進学校ならではの事情で、春高は常に遠い存在だったが、今年はエースアタッカーの岩井将人主将が残って下級生とともに新チームを強化。決勝でも第1セットからスパイク、ブロックで次々と加点、チームに勢いをもたらした。 今大会の男子はシード4強のうち昨年優勝の前橋商など3校が準々決勝で敗れる波乱の展開。決勝に駒を進めた明和県央も第2セット以降、粘ったが、高崎の勢いを止められなかった。 一方の女子は大会前の予想通り、今年のインターハイ県予選決勝と同じ顔触れとなった。立ち上がり、決勝戦の硬さからか健大高崎は単調なプレーが目立ち、高崎商大付に第1セットを奪われる。「基本の約束事を忘れるな」との佐々木監督の指示で開き直り、強気に攻めて2―1と逆転。第4セットは互いに磨いてきたレシーブ力でアタックを拾い合い、白熱したシーソーゲームが続いたが、最後は健大高崎が攻め勝った。 全国大会は、来年1月5日から東京体育館(東京都渋谷区)で開催される。 (風間正人) ◇ 【男子・高崎】 砂川智哉監督「選手自身が考えながらプレーするウチらしさを発揮できた。今年県内4冠は光栄なこと。全国につなげたい」 岩井将人主将「春高は遠い存在だったので全国切符はうれしい。高校総体では勝てなかったので、まずは1勝をあげたい」 【女子・健大高崎】 佐々木雄司監督「序盤は相手の気迫にも押されたが、気持ちを切り替えられた。全国にはサーブ・レシーブを鍛え直したい」 武者千紗音主将「苦しい展開の中、勝ててホッとした。ただ、苦しくなるのは織り込み済みで、最後は気持ちだと思っていた」