横浜FMが終盤2発で逆転勝利! 満田退場の広島に一時勝ち越し許すもブラジル人コンビが連敗ストップに導く
明治安田J1リーグ第13節延期分の横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島が19日にニッパツ三ツ沢球技場で開催された。 【動画】ブラジル人コンビが圧巻3発! 横浜FMがAFCチャンピオンズリーグで決勝に進んだことで延期されていた同節。直近の第18節のFC町田ゼルビア戦を1-3で落として今季2度目の連敗を喫した13位の横浜FMは、同試合から先発メンバーを1人のみ変更。宮市亮に代えて井上健太を起用した。 一方、前節の東京ヴェルディ戦を4-1で勝利し、リーグ戦では連勝、公式戦では8試合無敗中で5位につける広島。今節では、累積警告により出場停止の佐々木翔、海外クラブへの移籍に向けてチームを離脱した川村拓夢に代わり、志知孝明、満田誠が先発のピッチに立った。 試合は開始1分30秒に動く。広島の左サイドからのスローインの場面、志知の投げたボールは相手に頭で触られるも、満田のヘディングを大橋祐紀が相手最終ラインの背後へワンタッチで浮き球パス。これを加藤陸次樹が胸トラップしてボックス内に侵攻すると、そのままGKポープ・ウィリアムとの一対一を制した。 先制を許した横浜FMは15分、敵陣中央右で相手のクリアボールを奪った松原健がボックス手前中央に縦パス。これを受けたアンデルソン・ロペスが反転しながらダイレクトで左足を振り抜くが、シュートはゴール右外へと外れた。 それでも攻勢を続ける横浜FMは27分、ハーフウェイラインを越えたあたりの右サイドでパスを受けたヤン・マテウスが志知をかわして一気にボックス右へ。ポストに入った天野純とのワンツーで中央に切れ込み、左足でコントロールシュートを放つと、ボールは左ポストを叩いてゴールに吸い込まれた。 試合を振り出しに戻した横浜FMだが、34分にアクシデント。自陣での守備時にプレーが切れると、永戸勝也がその場で座り込みプレー続行不可能に。エドゥアルドをスクランブル投入する事態に見舞われる。 それでも動じない横浜FMは42分、左サイドでの混戦から渡辺皓太がボックス右に絶妙なスルーパス。走り込んだヤン・マテウスが切り返しから中央へラストパスを送り、最後はアンデルソン・ロペスがシュートを放つも、GK大迫敬介の好セーブに遭い、逆転とはならない。 後半に入っても横浜FMペースで試合は進行。51分、左サイドでヤン・マテウス、井上とつなぎ、天野がゴール前にクロスを供給。ニアサイドでアンデルソン・ロペスが合わせるが、左ポストに嫌われる。さらに52分にはGKポープ・ウィリアムのフィードからヤン・マテウスの1本のパスで天野が抜け出す。ボックス手前で巧みな切り返しからファウルを誘うと、倒した満田がこの日2枚目のイエローカードで退場に。広島は数的不利となったが、直後の天野のFKはクロスバーに救われた。 その後も1人多い横浜FMが押し込む時間帯が続いた中、広島が一瞬の隙を突いて勝ち越しに成功する。77分、渡邊泰基のスローインを右サイドでカットした大橋がドリブルを開始。エドゥアルドをかわしてボックス右に侵攻すると、天野もかわしゴールエリア右からGKポープ・ウィリアムの頭上を射抜いた。 勝ち越しを許した横浜FM。しかし、ここからホームの意地を見せる。まずは87分、喜田拓也のパスを受けた宮市がボックス左深い位置に侵攻し、グラウンダーのパスを送るとアンデルソン・ロペスが左足で合わせてゴールに押し込む。 これで同点に追いついた横浜FMはさらに90分、左サイドでのパスワークからボックス内でパスを受けたアンデルソン・ロペスがポストプレー。これをヤン・マテウスが左足を振り抜くと、ボールはゴールに吸い込まれた。 このゴールを守り切った横浜FMが3-2で逆転勝利。横浜FMが3試合ぶり白星を飾った。一方の広島は今季初のリーグ戦3連勝を逃し、公式戦9試合ぶりの黒星を喫している。