トヨタ「2000GT」を3台もガレージに!? 幼い頃から憧れ続けてきた名車を手に入れ「世界遺産を預かっている気分です」
誰もが羨むガレージライフ
クルマ好きにとっての一番の夢とは、小さい頃に憧れた名車を大人になって手に入れること。そんな夢を叶え、トヨタ「2000GT」を2台も自らのガレージに並べることができたオーナー。その運命的な出会いのストーリーとはいったいどのようなものだったのでしょうか。 【画像】トヨタ「2000GT前期/後期型」と「R3000GT」が3台揃った究極のガレージを見る(14枚)
憧れ続けてきた 2000GT
クルマ好きにとって、一番の夢は何か。小さい頃に憧れた名車を大人になって手に入れること、に尽きると思う。 私も小さい頃からクルマ(というかミニカー)が好きだった。幼稚園の頃には叔父が乗っていた日産「サニークーペ」やトヨタ「セリカ」に憧れた。そのうち世界にはいろんなクルマがあると知って、夢の数が爆発的に増えた。とどめは小学生の頃のスーパーカーブーム。ランボルギーニ「カウンタック」とフェラーリ「512BB」(ベルリネッタ・ボクサー)が心の奥深くに降臨した。 のちに2台とも手に入れて倉庫に並べたとき、夢が叶ったと心の底から神様に感謝した。以来、“夢のつづき”を多少の余裕をもって(言い換えるとちょっとつまらない感じで)、楽しむことができている。 スーパーカーブーム世代のHさんもまた、小さい頃からトヨタ 2000GTに憧れ続けてきた。子供の頃には2000GTの絵ばかり描いていたし、漫画『サーキットの狼』で2000GTを駆っていた隼人ピーターソンを憎らしく思っていた。だからだろうか、前期型が好きだった。 もっとも、夢の実現には時間がかかる(だから夢なのだ)。Hさんもまさか自分が2000GTのオーナーになれるとはつゆほども思っていなかった。地元の高校を卒業後、東京へ出てサラリーマンとなった。ある日、近所のディーラーに雨晒しで置いてあった2000GTを見かけた。値札は800万円だった。多少のプレミアはついていたとはいえその頃はまだ古いスポーツカーの範疇にあったのだ。800万円でも当時のHさんには手が出なかったし、畏れ多くて買おうとも思わなかった。
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