ダカールラリー、ステージ2でライダーが一時心肺停止の事故発生「容態は深刻だが安定している」
ツイントレイル・レーシング・チームからラリー2スペックのKTMでダカールラリーに参戦しているカルレス・ファルコンは、463kmのステージ2の448km地点でクラッシュを喫した。 【動画】ダカールラリー2024:ステージ2ハイライト ファルコンは、ドクターヘリで到着したクルーからただちに救護を受けたが、その後さらなる治療のためにアル・ドゥワディミの病院に空輸された。 主催者発表の声明では、ファルコンは当初『深刻な状態にある』と報告されていた。 またダカールのレースディレクターであるダビド・カステラは、医師が事故現場に到着したとき、ファルコンに脈がなかったが、蘇生に成功したと明かした。彼の怪我の正確な範囲については、すべての検査結果が出るまでははっきりしないという。 カステラはmotorsport.comの取材に対し、「彼はステージの終盤で転倒した」と語った。 「その後、我々はドクターと共に現場に到着したが、彼には脈がなかった。そのため蘇生処置が施された」 「今は彼の脈は戻っているし、血圧も少し良くなっている。彼は病院で検査を受けている。何ができるのか、そこで手術を受けられるのか、まずは彼の状態を安定させ、それからリヤドに移送してそこでできる処置をするのかを考える必要がある」 「しかし今、我々は何をする必要があるのかを確認するための完全なバランスシートを持っていない。彼がより安定しているということが、最も大切なことだ」 「ドクターがまだ病院にいるので、(彼が今どうなっているか)話すことはできない。みんながそれぞれのストーリーを口にしているが、私が分かっているのは彼が転倒して、その16分後にヘリコプターが到着したということだ。我々はそれを見に行くのではなく、行動しに行ったんだ」 ファルコンの命に別状はないのかという質問に、カステラは「最新情報を伝えるには、もう少し待たなければならない」と答えている。 「何が起こったのかスキャンしてみないと分からない。胸水は溜まっていないようだ。肺が圧迫されているが、深刻ではない。重要なのは頭部のレベルを見ることだ。なにか分かったら報告する」 「彼は頭部に衝撃を受けたので、骨折していないかどうか、問題がないかどうかを見ているところだ」 更にその後、彼のチームはファルコンについて、昏睡状態にあり少なくとも1週間は入院すると発表した。 「彼は昏睡状態にあり、脳浮腫を患っている」 「現段階では回復の見込みは立っておらず、リヤドで少なくとも1週間は入院する見込みだ」 「彼はアル・ドゥワディミ病院に入院し、さらなる検査を受けた。C2(頚椎)の骨折が確認され、緊急手術が必要だ。今晩リヤド病院に移される。カルレスには今後数日間、頭部の浮腫の経過を観察するため、鎮静剤を投与される」 「チームメイトのアイザック・フェリウはレースを続行せず、プレスチームとともに彼のそばにいる。情報が入り次第、彼の容態と経過をお伝えする」 「チームと彼の家族は、寄せられた多くの応援メッセージに感謝している」
Mario Galán