桐谷健太“栗山”、パワハラ落語家・片桐仁“松五郎”の記事を握りつぶされた姿が辛い「リアリティーある」の声<Qrosの女>
桐谷健太が主演を務めるドラマプレミア23「Qrosの女 スクープという名の狂気」(毎週月曜夜11:06ー11:55、テレ東系/Lemino・TVerにて配信)の第3話が10月21日に放送された。栗山(桐谷)が人気落語家・松五郎(片桐仁)によるハラスメントを記事にしようとするが、握りつぶされてしまう様子が描かれて、やるせなくて辛い気持ちになった。SNSでも「正義が勝って欲しいけど正義が勝つとは限らないこともあるのが現実でリアリティある」「松五郎、そのうち本当に刺されそう。とりあえず魚の小骨刺され!」とコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】片桐仁“松五郎”の発言に驚く影山拓也“矢口” ■芸能界の闇を炙り出すゴシップエンターテインメント 同ドラマは、誉田哲也が新境地に挑み綴った、「芸能界」と「週刊誌」を舞台にした長編同名小説が原作。話題のCM美女「Qros(キュロス)の女」の正体を巡って、芸能界、週刊誌業界だけでなく一般人までも巻き込んだミステリーとサスペンスが入り混じるゴシップエンターテインメント。 「世の中が求めるネタを提供しているだけだ」と言いながらあらゆる芸能人の“真実”を暴き、部数を上げていく「週刊キンダイ」所属のスクープを連発する敏腕記者・栗山孝治が、ある謎の女性「Qrosの女」との出会いをきっかけに、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく姿を描く。 栗山とタッグを組む若手記者・矢口慶太を影山拓也(IMP.)が、「週刊キンダイ」の編集長・林田彰吾を岡部たかしが、栗山と因縁がある謎のブラックジャーナリスト・園田芳美を哀川翔が、栗山の妹・栗山志穂を田村保乃(櫻坂46)が演じる。 また、謎の美女「Qrosの女」とCMで共演し、話題となった人気俳優・藤井涼介役を増子敦貴(GENIC)が、“Qros”のCMに出演する人気俳優・福永瑛莉役をなえなのが、格闘家・近藤サトル役を三浦孝太が、能界を引退後、消息不明となっている元俳優・遠藤亜矢(久岡リナ)役を川島海荷が、話題のCM美女「Qrosの女」役を黎架が務める。 ■栗山と矢口はパワハラ三昧という噂の人気落語家・松五郎を調査する 「週刊キンダイ」の敏腕記者・栗山孝治は元政治班の若手記者・矢口慶太を従え、スクープを求めて取材にあたる日々を送っている。 栗山はいつものように矢口と、人気落語家・神谷亭松五郎(片桐仁)を調査する。松五郎は江戸時代から続く由緒正しい落語家の一門で、表向きは善人で家庭的だが、裏では弟子たちや関係者に対しパワハラ三昧との噂があった。 栗山は、松五郎が店でセクハラをしたり、弟子たちにパワハラを行っている情報を掴む。 ■編集長もスクープを掴んで喜ぶが… 栗山は松五郎の弟子の末松(若林時英)の協力を得て、松五郎が妻に対してモラハラを行う映像を入手。編集長・林田(岡部たかし)もこのスクープに、「週刊キンダイ」が売れると喜ぶ。 しかし、翌朝、林田は暗い面持ちで「松五郎の記事、なしにしよう」と栗山と矢口に告げる。納得いかない矢口は食い下がるが、栗山が静かに「上からの指示ですか?」と尋ねると、林田は「書籍部から来月、松五郎の写真集が出るそうだ。さっき、副社長から直々に…」と答える。 栗山は「わかりました」とだけ言って踵を返す。矢口が「栗山さん」と声をかけるが、栗山は「来んな」と制して立ち去っていくのだった。 やっとの思いでスクープをものにし、被害者たちの救いにもなるのではないかと思われたが、力関係に抗うことができない栗山の姿にやるせなく辛い気持ちにさせられた。SNSでも「正義が勝って欲しいけど正義が勝つとは限らないこともあるのが現実でリアリティーある」「松五郎、そのうち本当に刺されそう。とりあえず魚の小骨刺され!」「この妙なリアル感がいいね」「うえーん末松さーん」とコメントが寄せられた。 ◆構成・文=牧島史佳