低燃費かつ高いデザイン性と性能…欠点少ない「ハスラー」の燃費をチェック ライバル車との比較から見えてくるハスラーの魅力と課題とは
ハスラーのガソリン代の目安をモデルごとに比較
カタログ値の燃費で1000km走行した場合のガソリン代目安をご紹介します。 ※試算ではレギュラーガソリン価格を174円/Lと仮定。カタログ値のため、実燃費とは異なります。あくまで目安とお考えください。 ▽2WD×ターボなし 2WD車でターボ非搭載の場合(WLTC燃費25.0km/L)、ガソリン価格174円/Lで1000km走らせるには7000円ほどかかります。 ▽4WD×ターボなし 4WD車でターボ非搭載の場合(WLTC燃費23.4km/L)、ガソリン価格174円/Lで1000km走らせるには7500円ほどかかります。 同じガソリン価格と仮定した場合、1年に1万km走らせると、ハスラーの2WD車(ターボなし)との燃料代の差は5000円ほどです。 ▽4WD×ターボあり 4WD車でターボ搭載の場合(WLTC燃費20.8km/L)、ガソリン価格174円/Lで1000km走らせるには8500円ほどかかります。 燃料代を気にする場合は、用途に合わせて4WD車かターボのどちらかに絞ると良いでしょう。 ▽Q. タフワイルドやJスタイルⅡの燃費は? ハスラーでは、これまで「タフワイルド」(2024年5月発売)や「JスタイルⅡ」(2024年2月販売終了)といった特別仕様車が販売されてきました。 これらの特別仕様車には専用パーツが採用されているものの、燃費性能は標準モデルと変わりません。 【タフワイルドとJスタイルⅡの違い】 ハスラーは2024年5月にマイナーチェンジ。この際に特別仕様車「JスタイルⅡ」が販売終了となりました。代わって発売されたのが「タフワイルド」です。両者では、フロントグリルやフォグランプの形状、メッキ加飾などが変わっています。
ハスラーとライバル車の燃費を比較
同じ軽SUVのダイハツ「タフト」、スズキ「ジムニー」と比較すると、燃費性能はハスラーが最も優れています。 ※それぞれ最も燃費の良いグレードを抽出 ▽ライバル(1)ダイハツ「タフト」 【X/2WDの場合】 ・WLTC燃費:21.4km/L ・新車価格:135.3万円 軽SUVで、ハスラーと同じく街乗りも意識して造られているタフト。迫力系の外観を備え、全車にガラスルーフを装着しています。また、ハスラーに比べて車両価格が抑えられており、アイドリングストップ非装着車の選択もあるのがメリットです。 SUVらしさと車両価格の安さが魅力である一方、マイルドハイブリッドの選択はありません。そのため、燃費性能ではハスラーに軍配が上がります。 ▽ライバル(2)スズキ「ジムニー」 【XG/4WDの場合】 ・WLTC燃費:16.6km/L ・新車価格:165.4万円 ジムニーは、ハスラーと比べて燃費が悪く、車両価格も高いです。ただし、全車4WD搭載で、悪路走破性の高さはSUV全体で見てもトップクラスに近いレベルです。 街乗り向きの乗り心地ではないため、あくまで「趣味用のクルマ」と覚悟して購入しましょう。また、新車では非常に人気が高く、納期も長いです。そのため中古車市場もチェックしたほうが良いでしょう。 ▽Q. 先代(初代)ハスラーの燃費は? 先代ハスラーの燃費性能は、最終モデルで32.0km/L(JC08モード)です。一方、現行ハスラー2WD車(ターボなし)のJC08モードでの燃費表記は30.4km/L。つまり現行モデルは、初代より燃費がわずかに悪化している可能性があります。 これは、車体重量の増加が一つの原因と考えられます。現在のクルマは安全装備の搭載などで車重が重くなる傾向があります。 なお、先代ハスラーの中には純ガソリン車もあるため、中古から選ぶ場合は燃費性能などもよくチェックしましょう。