木の床がタッチパネルに、歩くだけで機器を制御 JDI、センサーを開発
ジャパンディスプレイ(JDI)は人が木の床などを歩くと検知し、周囲の機器を制御できる静電容量センサー「ZINNSIA (ジンシア)」を開発した。 【関連写真】床のセンサーで人の位置を認識 12~14日開催のセンサー技術展示会「Smart Sensing 2024」に出展した。同社プロジェクト責任者の吉田公二氏は今後、機器操作の主流が「音声入力などからオートメーション(自動化)に変わる」との可能性を示し、人が意識せず周囲を制御するため多様な素材に適合するセンサーを訴求した。 会場ではジンシアの上に置いた木材や人工芝、布、石の板などに指で触れるだけで照明を点灯できるデモを披露。来場者を驚かせた。 さらにセンサーを床に配し、人の立った場所を即時に検出してみせた。 ジンシアはほかにセンサーを組み込んだ機器に近づく、なでる、つぶすといった操作ごとに異なる反応も起こせる。 これを生かし、上に乗った人の傾きを検知するゲーム向きのバランスボードや、無印良品にたずさわったデザイナーの川﨑富美氏とつくった触り方で鳴き声が変わるぬいぐるみ、フォスター電機とつくった触る場所で音が変わる曲面木材スピーカーなど多様な見本を並べた。
電波新聞社 メディア事業本部 報道部