Z世代を牽引する莉子&綱啓永の本音恋愛トーク “待ち”と“強気”の共感ポイントは?
好きな人が罪深い相手を好きだったら
──メインキャラクター4人の恋愛模様が見どころでしたが、この4人でいちばん応援したいキャラは誰ですか。 莉子:難しいな~。4人ともとにかく厄介なんですよね(笑)。 綱:やっぱり自分が演じた役って愛しちゃうじゃないですか。だから、ちょっとえこひいきもあるかもしれないけど、モーになっちゃうな。モーって最初は気持ち悪いから始まるんですけど、どっか愛着が湧いてきちゃうタイプ。 莉子:確かに応援したくなるのは、私もモーかもしれない。本当に一生懸命なんだけど、それが相手には伝わってなくて、どんどん空回りしてる感じが応援したくはなりますよね。結構びっくりするような行動をとったりしますけど、そこが可愛さでもあるというか。 綱:まあ、それはこの4人共通かも。4人とも、なんか変だったけど可愛かったってなる。観終わった後、推しメンができちゃうような。それもこの映画のひとつの楽しみ方なのかなと思います。 ──じゃあ、この4人の中でいちばん信用できないのは? 綱:ベンジー(笑)。 莉子:私もベンジーかな。女子目線からすると、いちばん怖いタイプですよね。 綱:いますもんね、こういう人。 莉子:いるの。見た目もスペックもいいから第一印象はいいけど、蓋を開けてみたらっていうタイプ。罪深いですよね。いちばん気をつけないと。 ──そんなベンジーにむっちゃんは惹かれていきます。それをモーは見守る形になるわけですが、自分の好きな人がどう見ても幸せになれなさそうな人を好きになったら、お二人はどうしますか。 綱:わ~。どうするかな~。 莉子:難しいね、これ。 綱:でも面白い。やっぱり恋愛トークがいちばん盛り上がりますね(笑)。 莉子:完全に女子会の女子じゃん(笑)。何が面倒くさいって、もし「アイツはやめとけよ」みたいなことを言ったとしても、嫉妬してると思われちゃうんですよね。 綱:そうそうそう! 莉子:そうじゃないことを伝えたいんだけど、その伝え方が難しい……。 綱:ムズいな、これ。どうするんだろう。 莉子:何が正解なんだろう。 綱:絶対あるんだよ、打開策は。考えるから、30秒ください(笑)。 莉子:じゃあその間に私が時間稼ぎすると、やっぱり好きな人には、たとえ相手が自分じゃなくても幸せになってほしいじゃないですか。しかも、その罪深い相手と私は同性なわけだから、同性から見て危ないなと思う人ってちょっと危ないのは確か。そこをちゃんと伝えたいなっていうのはありますね。はい、30秒経ったけど、どうですか。 綱:わかった! 自分の好きな人が他の誰かを好きでも、ストレートに想いを伝えるのが僕のスタンス。だから、相手がいい人だろうが悪い人だろうが、やることは意外と変わらないのかも。想いを伝えて、フラれて、じゃあ待ってるから、いつかまた会おうぜって話なのかな、結局は。 莉子:確かに自分の想いを伝えとくのはいいかもね。そしたら、向こうも若干こっちを意識はしてくれるじゃん? 綱:絶対ね。 莉子:そう考えたら、自分にできることって一旦想いを伝えるぐらいなのかもしれない。 ──今の話を聞く限り、綱さんはフラれた後、相手がダメな男に傷つけられて失恋するのを待っているということですか。 莉子:そういうこと? 綱:うん。またフリーになった時は俺のところに来いよってことやな。 莉子:やるね~(笑)。私はそれはないかも。そんな待ってる時間はないから、気持ちを伝えたら、じゃあそういうことでって前に進むかな。 綱:うわ~。めっちゃリアル(笑)。 ──モーはグリコの元カレで、最初はグリコに未練たっぷりでした。お二人は別れた後、未練が残るタイプですか。それともあっさり切り替えられるタイプですか。 莉子:私は圧倒的に切り替えタイプですね。未練が残る人って相手の写真とか思い出とかを全部残しちゃう人だと思うんですよ。私は全部消します、写真もLINEも全部消す。 綱:これは人によりますね。俺は一切消さないタイプ。 莉子:絶対そうだと思った(笑)。 綱:これ、男は共感してもらえると思うんですけど、その人と過ごした時間があるから今の僕がいるわけじゃないですか。だから、別れた後も特別な存在なんですよ。 莉子:そこは男の人と女の人の差なのかもしれない。私はもらったものとかも捨てます。捨てないにしても、絶対に身につけないですね。