パイプオルガン再設置決まる CF達成で 千葉・習志野市長「感謝」
建て替えが予定されている千葉県の習志野文化ホールにパイプオルガンを再設置する費用を集める習志野市のクラウドファンディング(CF)が10月31日に締め切られ、8698万3000円が集まり、目標額(6000万円)を上回った。宮本泰介市長は1日、「多くの人に関心を持っていただき、心から感謝申し上げたい」と述べ、再設置することを明らかにした。 CFは10月1~31日に実施され、目標額に達しない場合は再設置しない方針だった。同24日午後7時時点で約4271万円だったが、残りの1週間で約4400万円を集めた。 市によると、同27日午後8時5分に目標額に達し、その後も支援が広がり続け、支援者は5647人に上った。支援者の内訳は市内59・1%、市外40・9%。個人98・1%、法人1・9%だった。 宮本氏は「インターネットの特性で情報が広がりやすく、目的も明確だった。習志野の規模は大きくないので、近隣の千葉市や船橋市などの人たちがホールでパイプオルガンに触れてもらったことで市外の支援拡大につながったのではないか」と話した。 また、目標額を超えた分は、詳細は決まっていないものの、パイプオルガンの維持管理や必要経費に活用する予定という。【石塚孝志】