間宮祥太朗「劇場版 ACMA:GAME」が大コケを不安視される理由 「原作漫画と世界観が異なる」との声も
社運を賭けたプロジェクト
「原作に独特の世界観があると、思わぬ失敗をすることが少なくありません。『アクマゲーム』のような人気作にはファンも多いので、わざわざVFXを取り入れたという“悪魔”の映像は実写と噛み合わず、ちゃちいと思った視聴者もいたようです。実際、原作とは設定がかなり変えられていることもファンには不評だそうです」 日曜ドラマ枠は、昨年10月期に原作の改変が問題となった「セクシー田中さん」を放送した枠でもある。 「『セクシー田中さん』の影響は大きいと思いますが、実はそれ以前から日テレのドラマ班は崩壊していたという声もあります。仲間由紀恵の『ごくせん』や菅野美穂の『働きマン』、杏の『花咲舞が黙ってない』などをプロデュースした、業界でも非常に有名で優秀だった加藤正俊さんが2年前に54歳の若さで病死してしまったことで、勢いを失ってしまったと言われています」 「アクマゲーム」の映画化をとりやめることはできなかったのだろうか。 「なんでも、日テレが制作に2年を費やし、社運を賭けたとも言われる大型プロジェクトだったそうですから、引くに引けなくなってしまったのでは。配給の東宝も漫画原作の作品なのでいけると思ってしまったようです。正直言って、またやっちゃったかという印象です」 また、とは?
日テレ以外も
「2016年10月期にドイツの刑事ドラマをリメイクした『THE LAST COP/ラストコップ』を唐沢寿明の主演でドラマ化、さらに映画化しました。この時は唐沢と所属事務所の研音の推しもあって映画化したのですが、大赤字となったため担当のプロデューサーは辛い立場に置かれてしまいました。また、最近では21年4月期にやはり日曜ドラマ枠で放送された『ネメシス』(主演・広瀬すず、櫻井翔)は平均視聴率8・6%とそこそこでしたが、昨年『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』が公開されたものの、ほとんど話題になりませんでした」 もちろん、ドラマの映画化で失敗したのは日テレに限った話ではない。 「16年7月期に放送された向井理が主演の『神の舌を持つ男』(TBS)は放送終了直後に劇場版の公開が発表され、この年の12月に松竹の製作・配給で公開されました。興行収入はたったの1億円だったそうです。もっとも、TBSは映画には出資していなかったそうですが……」 ドラマの視聴率は平均5・6%だった。ちなみに劇場版の正式タイトルは「RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー! 略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」だった。やけっぱちと言われても仕方ないほど長いタイトルだった。 一方、映画化が流れたドラマもある。