「一睡もせず現場に行くことも…」 俳優・坂東龍汰の意外と“小心者”な 素顔とは? 舞台『う蝕』に出演
ドラマ『きのう何食べた? 』や映画『バカ塗りの娘』『春に散る』『首』など、数々の話題作に出演し、みるみる存在感を増している坂東龍汰さん。この度、満を辞して舞台『う蝕』に主演する。 【画像】坂東龍汰さんの写真をすべて見る 演劇ユニットiaku主宰の横山拓也さん作、瀬戸山美咲さん演出、ベテラン俳優を揃えた6人の男だけの舞台という、演劇界でも注目のタッグ。まだ稽古がスタートする前、坂東さんに意気込みを語ってもらった。 ――坂東さんを目にしない時期はないというくらい、ドラマや映画にはたくさん出演されていますが、舞台は意外にも2本目なんですね。 岩松了さんが若手俳優を募って行ったプロデュース公演『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか? 』以来です。もう6年も経ってしまいました。舞台はずっとやりたいと思っていたので、今回、お話をいただいてすごく嬉しかったです。 ――作家の横山拓也さんとお仕事されるのは初めてとのこと。横山さんの作品はご覧になったことはありますか? 横山さんが戯曲を書かれた、稲垣吾郎さん主演の『多重露光』と、作・演出を手掛けられたiakuの『モモンバのくくり罠』を観させていただきました。僕は、お芝居や映画を観ながら、人と全然違うところで一人で笑ってしまうことがよくあるのですが(笑)、『モモンバ~』はそんなことはなく劇場が一体となってずっと笑いに包まれていました。観て良かったと心の底から思えた作品でした。 ――瀬戸山美咲さんとも初めてですか? はい。昨年、瀬戸山さんが演出された『ある都市の死』を拝見しました。出演者は3人だけ。戦時中のピアニストの物語で、小説1冊分くらいあるんじゃないかという膨大なセリフに、ダンスとピアノの即興が加わって、「なんだこれは!」とこれまで観たこともない自由な表現で圧倒されましたね。 ――作品を観る時は、自分が演じるなら……と俳優目線でご覧になるのですか? そういう時もあります。今回、横山さんの戯曲なので、「自分だったらこの役かな?」と思いながら観てしまうかなと想像していたんですが、『モモンバ~』はそんなこともなく、シンプルにお客さんとして楽しませていただきました。