太田海也、ケイリン08年北京五輪以来のメダルへ「力を100%出せれば取れる」…高校日本一のボート競技から転向
パリ五輪の自転車トラック種目日本代表が29日、静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所で記者会見し、男子で初出場の太田海也(24)=日本競輪選手会=は男子ケイリンなど3種目で代表に選ばれた。日本発祥のケイリンは00年シドニー五輪で種目入りし、日本のメダルは08年北京大会の永井清史の銅のみ。エースは「競技を始めた頃から目指した舞台。力を100%出せればメダルは取れる」と同種目で日本勢初の頂点に挑む。 岡山・備前緑陽高時代はローイング(旧ボート競技)で全国王者になり、21年東京五輪出場を目指すほどの実力者だった。20歳の時に地元・岡山のサイクルショップで働いていたことを機に自転車競技を始め、21年に日本競輪選手養成所に入所すると才能は開花。ボート競技で培った体幹が力強い走りにつながっている。22年にナショナルチーム入りし、今年3月のネーションズカップで2冠。「想像していなかった」と自身も驚く成長速度で駆け上がってきた成長株が、歴史の扉を切り開く。(宮下 京香)
報知新聞社