県内からも歓迎の声 世界が認めた「伝統的酒造り」の価値 ユネスコ無形文化遺産登録
富山テレビ放送
日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、県内の関係者からも歓迎の声が聞かれました。 南米パラグアイで開かれているユネスコの政府間委員会は12月5日未明、日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することを正式決定しました。 明治26年創業、富山市岩瀬地区にある蔵元桝田酒造店の5代目当主で、県酒造組合の代表理事を務める桝田隆一郎さんです。 *桝田酒造店社長 県酒造組合代表理事 桝田隆一郎さん 「和食が登録されたことにより世界で和食認知がかなり進んだ。日本に来たインバウンド客が和食を食べるきっかけになる。日本酒が登録されると特にインバウンド客は和食を食べて日本酒を飲みたい、各地方に行って違いを見たいと思うようになると思う。大いに期待している」 桝田さんはユネスコの無形文化遺産登録が日本酒のグローバルな魅力発信に繋がると期待感を示す一方、酒造りの伝統をどう守っていくか、しっかり考えなければならないと指摘しました。 *桝田酒造店社長 県酒造組合代表理事 桝田隆一郎さん 「世界遺産という遺産というのは放っておくと無くなってしまうという意味合いも少しある。日本酒がそういうところまで入ってしまったという危機感がすごくある。ここでもう一度原点に立ち戻って、日本酒、和食、何が魅力で何を強く推して何をもう少し磨き上げて行く必要があるかということを考えるいいきっかけになったと思う」 富山駅前の複合商業施設にある日本酒専門店では、県内の酒蔵から取り揃えられた地酒を買い求める観光客の姿がありました。 *大阪から来た観光客 「うれしいです。日本酒おいしいから」 日本酒を新たな味覚のカクテルとして提供することで、若い世代がお酒の魅力を知るきっかけをつくるのがこの店のコンセプト、日本の伝統が世界に認められたをことを追い風にしたいと意気込んでいます。 *バール・デ・美富味 廣敦史さん 「今回の文化遺産登録をきっかけにより一層若い方や海外の方にも日本酒が広まっていくきっかけになればいいと思う」 ユネスコの無形文化遺産登録で日本酒が今後ますます世界から注目されることになりますが、このニュース、ライブBBTの6時台では高級シャンパンのような輸出用の地酒をつくる立山町の酒蔵や世界遺産、五箇山で伝統を守り続ける蔵元を含め、県内の反応をさらに詳しくお伝えします。
富山テレビ放送