チャールズ国王、ラグビー選手たちとのハグに大喜び ニュージーランド女子代表チームと対面
ニュージーランドのラグビー女子代表チームがイギリス代表チームとの試合のためにイギリスを訪問、チャールズ国王と対面した。国王が選手たちと笑顔でハグする心温まるシーンが報じられた。 【写真】チャールズ国王がパパの表情を見せたレアなスナップ集
現地時間9月12日(木)にバッキンガム宮殿でニュージーランドの女子ラグビー代表チーム、ブラックファーンのメンバーと対面したチャールズ国王。ウィングのアエシャ・レティイイガ選手から「私たちみんな、あなたとハグをしたいと思っています。もしあなたがよければ、ですが」と言うと、国王は「ハグ? もちろん」と即答。レティイイガ選手や他の選手たちから一斉にハグを受けた。その後、そこに参加し損ねた選手とは個別にハグをするというおまけも。
マナーに厳しい英国王室。ロイヤルに対する挨拶は握手、女性の場合はカーテシーというルールがある。最近では公務中にロイヤルが一般の人をハグするシーンも少なくないが、一般の人からロイヤルをハグすることはNGと言われている。選手たちの行為は明らかにルール違反になってしまうのだが、国王は気にしなかったよう。
国王はその後「みなさんとお会いできて、温かくハグできたことに感謝している。とても癒された」とコメント。なかなか力強いハグだったのか「スクラムを組まされたみたいな感じだった」とユーモアたっぷりに付け加えていたという。放送局「BBC」が報じている。
今年10月、コモンウェルスのサミットが開催されるのに合わせて国王とカミラ王妃はオーストラリアとサモアを訪問する。残念ながらニュージーランドは予定に入っていない。国王は選手たちに「医師の指示でニュージーランドには行けないのが非常に残念だ。でもそう遠くないうちに、また訪れるチャンスができるのを願っている」とコメントしていた。
この日、国王は選手たちからブラックファーンのユニフォームと「ウデンワカ」と呼ばれるマオリ族の木製のボートの置物を贈られた。ボートには「We are all in this together(私たちはみんな一緒)」というフレーズが彫刻されていた。受け取った国王は「私がこのプレゼントにふさわしいかどうかわからない。もし試合に勝てなかったら、いつでも私のせいにしていいよ。私が練習を邪魔したと言うといい」と笑いながら話していた。シニカルなユーモアのセンスの持ち主として知られる国王。ハグのおかげかジョークも絶好調だったよう。