「思い通りにならず、手が出た」園児への殺人未遂容疑、保育士が説明
鹿児島市の認定こども園で男児の首付近を切りつけたとして、保育士の笹山なつき容疑者(21)=鹿児島県南九州市=が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、容疑者が弁護人に対し、「カッターナイフを園児に向けて差し出した。子どもたちとの関係が思い通りにならず、感情が高ぶり、思わず手を出してしまった」と話したことがわかった。殺意は否定し、「首を狙ったわけでもない」とも話しているという。 【写真】男児が首を切りつけられる事件が起きた認定こども園=2024年6月8日、鹿児島市内、鳥尾祐太撮影 県警の発表などによると、笹山容疑者は今月7日、男児の首付近を刃物のようなもので切りつけ、殺害しようとした疑いがある。男児は約1カ月のけがを負った。 接見した弁護人によると、当日は作業で必要だったカッターナイフをポケットに入れており、刃が3センチほど出た状態で男児に向けたと説明しているという。「仕事や職場の人間関係に悩んでいた。疲労もあり、いっぱいいっぱいだった」と話したという。(冨田悦央)
朝日新聞社