バークレイズ、レバレッジドファイナンスで8500万ポンドの損失計上
(ブルームバーグ): 英銀バークレイズは、7-9月(第3四半期)にレバレッジドファイナンスのポートフォリオに関連して8500万ポンド(約167億円)の損失を計上したことを明らかにした。一部の債権の処理で苦戦した。
財務担当取締役のアナ・クロス氏は記者団との電話会議で「ポジションはかなり迅速に解消された」と述べた。「そうでない場合には、個別に公正価値評価を行うこともあり、当四半期にはそれが起こった」と続けた。
損失が単一の顧客に関連するものかどうかについてはコメントを避け、「非常に厳格なリスク制限」のもとで事業を管理していると述べた。
この損失によりインターナショナルコーポレートバンク部門の収入は圧迫され、第3四半期は21%減の3億8500万ポンドに落ち込んだ。
世界の銀行が再びレバレッジド融資を拡大していることがうかがわれる。2年前には金融機関が大規模な企業買収を支援した後、最終的に数十億ドルに上るいわゆる「ハングデット」を抱え、その処理に苦慮した。
クロス氏は「バークレイズにとっても市場全体にとっても、このような損失を計上することは極めて普通のことだ」と述べた。
原題:Barclays Stung by £85 Million in Losses on Leverage Finance Book(抜粋)
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Jan-Henrik Foerster