"負けない投資家"が「自己株買い銘柄」を買いたくない理由
最近、よく目にするようになった企業による「自己株買い」のリリース。しかし、筆者は自己株買い銘柄を積極的に買おうと思わないといいます。その理由とは?(写真:Graphs/PIXTA)
今週月曜までの決算発表シーズンで、自己株買いを実施するという上場企業のリリースをよく目にしました。とくに最近は、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する証券取引所からの改善要請を受けて、多くの企業が自己株買いに積極的な姿勢を示しているように感じます。 ところで、なぜ企業は自己株買いを実施するかご存じですか。ひと言でいえば「株主還元」です。 株主還元として真っ先に思いつくのが配当金、それに類似したものとして株主優待が挙げられます。これらは、株主が直接企業から金銭や商品・サービスなどを受け取ることができるので、わかりやすい還元策です。 そして、自己株買いも立派な株主還元策なのです。企業が持っているお金を使って、マーケットから自社の株式を買うわけですから、企業から株主・投資家へお金が移転していることになります。 ただ、自己株買いの場合は株主に直接金銭などが入ってきませんから、あまりイメージしにくいのも事実です。そこで今回は、自己株買いの基礎知識として、最低限知っておきたい点として、効果やメリットを解説していきます。
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足立 武志