舞台は雪の降る青森県弘前市…「青天の霹靂」がつないだ縁で映画制作 監督の想いに迫る
RAB青森放送
みなさん青天の霹靂のこのCMはご存じですよね? このCMを手がけたクリエーターが弘前を舞台に映画を作りました。 なぜ弘前にこだわったのか・・・その想いに迫ります。 来月公開の映画「冬物語」の舞台は雪の降る弘前市。 市内で暮らす脚本家と東京から来たグラフィックデザイナーが冬の弘前を巡り、脚本の世界を旅する物語です。 脚本・監督を務めたのは長崎県出身の奥野俊作さんです。 東京の会社で広告の映像制作に携わり青森のブランド米「青天の霹靂」デビューから去年までの9年間、テレビCMを担当していました。この制作を通して訪れたのが弘前でした。 ★奥野俊作さん 「毎年仕事で弘前に訪れるのがだいたいねぷたの後だったんですよ」 「ちょっとだけさみしい弘前が自分はすごく好きだったんですよね」 奥野さんが撮影の季節に選んだのは雪の降り積もる「冬」。 弘前公園や弘前れんが倉庫美術館のほか3年前に営業を再開したレコード店「JOYPOPS」など、市内10か所以上で撮影しました。 ★奥野俊作さん 「なんとなく東北の寂しさみたいなものを想像していたんですけど人はむしろ陽気な気がした」 「俳優でない弘前の人たちの魅力がすごいなと」 「(この映画の)魅力の一つになっていると思います」 プロデューサーの布施剛さんは奥野さんの人を大切にする演出を評価しています。 ★布施剛さん 「(奥野さんの良さは)お芝居の演出」 「僕らは場所を考えたり奥野監督は場所だとか撮影のカメラでのアングルとか切り取り方とかは、ある程度スタッフに任せていきながら役者がどういうお芝居をするかに注力している」 弘前に魅せられ魅せる弘前を形にした奥野さんたち。 ★奥野俊作さん 「弘前を知っている青森県の皆さんにとってはちょっといつもと違うというか、少しマジカルというか、ミステリアスな雪の弘前が映っている作品になっていると思います」 映画「冬物語」は12月6日からイオンシネマ弘前で上映されます。