生まれ変わった〈リストランテASO〉で、イタリア料理とワインに舌鼓!
〈リストランテASO〉は、フランス料理やイタリア料理の名店を運営する、ひらまつの邸宅イタリアンレストラン。都心とは思えないほどの広さと非日常的な雰囲気をもち、1997年のオープン以来、東京・代官山のランドマークとして存在感を示してきた。その店が、2023年9月16日にリニューアルオープン。新しく生まれ変わったのだ。
併設されているヨーロピアンスタイルの〈カフェ・ミケランジェロ〉を通り抜け、木漏れ日の射す中庭を両脇に眺めながら、テラコッタの回廊を通って〈リストランテASO〉へと到着する。
1階は中庭を眺められる上品なダイニング、2階はプライベートが守られた個室と、完璧な棲み分けができている。
料理長を務めるのは沖太一さん。〈リストランテASO〉や銀座〈アルジェントASO〉で修業を積んだ後、2012年にひらまつ初の大阪出店となるフランス料理店〈ラ・フェット ひらまつ〉の立ち上げメンバーとして活躍した。2014年に〈リストランテ ル・ミディ ひらまつ〉に異動し、2015年には料理長に就任したという輝かしい経歴をもつ。イタリア料理に加えてフランス料理にも精通しているのも、沖さんの特長だ。 〈リストランテASO〉で提供されているのは、ランチ、ディナーともにコースのみ。どちらとも3つのコースが用意されているので、TPOに合わせてセレクトするといい。〈リストランテASO〉を存分に堪能したいのであれば、ディナーの“シェフズセレクト(Scelta dello Chef)”がイチオシ。沖さんのスペシャリテを含む珠玉の料理が体験できるので、絶対にハズさない。
このコースの目玉となるのが“フォアグラとつる紫と焼栗の自家製キタッラ”。自家製手打ちパスタの“キタッラ”は、ギターの弦が張られたような調理器具で押し切りして作られる。太くて四角い断面をしており、噛み応えのあるテクスチャーだから、フォアグラにも負けていない。そのフォアグラはこんがりソテーされていて、ジューシーでうま味がたっぷりだ。さいの目にカットされたフォアグラも加えられていて、食感も異なるからメリハリもある。ほっくりとした焼栗、スライスされたパルミジャーノ・レッジャーノ、酸味のあるオキザリスと、脇役たちも主張。力強い料理なので、添えられたホオズキを途中で食べてリフレッシュするといい。