日本ハム、タイの食品会社大手と業務提携 東南アジアなどで販路拡大、日本での輸入販売も
日本ハムは16日、タイ最大の食品会社、チャロン・ポカパン・フーズ(CPF、バンコク)と包括的業務提携契約を同日付で締結したと発表した。東南アジアや中国を中心に畜産加工食品事業の強化に向けて協業する。日本ハムは2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画で成長戦略と位置づける加工食品事業のグローバル展開を加速させる。 CPFは1978年にタイで設立。飼料製造や畜産、水産養殖、食品加工、食品販売といった事業を幅広く手掛けている。資本金は84億1357万バーツ(約379億円)、2023年の連結売上高は5858億バーツ(約2兆6400億円)。 提携契約締結により、タイでの原材料調達や加工食品の開発で協業する。日本ハムはCPFの販売チャンネルを通じてタイやシンガポール、香港などでの販路を広げる一方、CPFが手掛ける加工食品の日本での輸入販売を担う。また、中国で需要が高まっている牛肉の販売や加工食品開発・製造にも共同で取り組む。