「納豆を食べると血液がサラサラになる」のはなぜ? 25回以上混ぜるべき理由【管理栄養士解説】
納豆のおすすめの食べ方は?
編集部: 納豆のおすすめの食べ方を教えてください。 飯田さん: 食べるときのポイントは①よく混ぜること、②常温に戻すこと、③加熱しないこと、です。しっかり混ぜて粘りを出すことで、ナットウキナーゼが胃酸で溶けてしまうのを防いでくれます。目安として、25~30回以上は混ぜると良いと言われています。またナットウキナーゼは常温で活性化し、70度以上に加熱すると失活してしまいます。そのまま食べる際はあらかじめ冷蔵庫から出しておけば、常温で召し上がることができます。また、チャーハンやパスタなどに使う際は、最後に入れるなどタイミングを工夫してみてください。 編集部: 食べた方がいいタイミングなどはありますか? 飯田さん: 血液をサラサラにする効果を高めるためには、夕食で納豆を食べることをおすすめします。血栓は深夜から早朝にかけて作られやすいのですが、ナットウキナーゼの効果は8時間程度続くことが分かっているため、夕食で食べるのがベストであると言えます。 編集部: 1日にどれくらい食べると良いのでしょうか? 飯田さん: 納豆を1日1~2パック程度食べるのがおすすめです。予防のためには継続することが一番大切なので、ご自身の生活スタイルに合わせて定期的にお召し上がりください。飽きないように小ねぎやすりごま、わさびなどの薬味を使ってアレンジするのもおすすめです。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 飯田さん: 食の多様化により食生活も豊かで便利になりましたが、それに伴って栄養バランスは偏りやすくなり、血液をサラサラに保つことが昔以上に難しくなっているのではないでしょうか。日ごろの食生活に納豆を取り入れて、健康維持に役立ててみてください。
編集部まとめ
今回は、管理栄養士の飯田さんに納豆が血液をサラサラする理由や食べるタイミングについて教えていただきました。予防には習慣的に食べることが大切です。また、熱で効果が失われるので食べるときは注意が必要です。納豆を食べてはいけないケースがあることが分かりました。病院から処方された薬を服用している方は必ず医師や薬剤師の指示に従いしましょう。
【この記事の監修管理栄養士】
飯田優季 管理栄養士 管理栄養士として、健康食品やサプリメントの商品監修、専門誌・栄養情報サイトのコラム執筆、料理教室など様々な活動に携わる。 世界3大ミスコン「ミスグランドインターナショナル」では日本代表選手の栄養コンサルタントを行うなど、ダイエット、体質改善、増量など、ボディメイクに関する個別サポートを中心に活動している。
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