イメージ刷新後に売上高2桁増の「メルヴィータ」 創業40年で急成長を遂げた理由
仏発オーガニックコスメブランド「メルヴィータ(MELVITA)」は、今年ブランドイメージを一新した。1983年の創業時から使用するロゴを刷新。コンセプトに「バイオリジェネラティブビューティー(BIO-REGENERATIVEBEAUTY)/自然の再生力で、美しさが目覚める。」を掲げ、変革を起こしている。このほどディディエ・テブナン(Didier Thevenin)ブランド開発ディレクター&アドボカシーとナタエル・ダヴスト(Nathaëlle Davoust)=グローバルジェネラルマネージャーが来日し、新生「メルヴィータ」の未来像を語った。 【画像】イメージ刷新後に売上高2桁増の「メルヴィータ」 創業40年で急成長を遂げた理由
WWD:コンセプトやロゴ、パッケージなどを一新したが、あらためてその狙いは。
ディディエ・テブナン=ブランド開発ディレクター&アドボカシー(以下、テブナン):「メルヴィータ」は昨年創業から40周年を迎え、そのタイミングで顧客層を見直しました。ブランドの成長と共に顧客の年齢も上がり、現在の中心顧客層は40~50代。この状況を歌手に例えると分かりやすいと思うのですが、歌手はお客さまのために歌いますよね。その歌手が年齢を重ねるとお客さまの年齢も上がっていきます。そして、お客さまの子どもや孫なども引き込み、幅広いお客さま層を獲得しています。「メルヴィータ」も歌手と同じように2世代、3世代のお客さまを獲得したいのです。さらにオーガニックに興味・関心のある人を取り込むために、新たなロゴやパッケージ、コンセプトが必要だったわけです。ロゴは創業時から使用しており、柔らかくかわいらしい印象だったため近代的で洗練されたロゴやパッケージに変更しました。
ナタエル・ダヴスト=グローバルジェネラルマネージャー(以下、ダヴスト):これまではオーガニックブランドであるということを訴求し、マイナスなことやネガティブなことを取り除くことにコミットしてきました。今後は、それに加えて自然に対してポジティブなことを広く伝えたい。そしてお客さまの肌を自然の力を使い再生、美しくできたらと思っています。「メルヴィータ」はオーガニックブランドの先駆者としてオーガニックブランドがかなえられるさまざまな可能性を示していかなければなりません。