勝利を目前で逃した日本。このシーンがファウルを取られ、同点に追いつかれた(C)Getty Images

　バスケットボール男子日本代表は現地時間7月30日（日本時間31日）、フランスとの五輪1次リーグ第2戦に臨み、90－94で敗れた。第4クオーター終了時点で84－84の同点、オーバータイムまで戦っての惜敗に日本中が悔しさで溢れた。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック！ 　ドイツ戦と同様、立ち上がりから体格差で上回る相手に苦心しつつも、八村塁や河村勇輝らが3Pシュートを数多く沈め、5点ビハインドで前半を折り返す。 　後半に入り、日本が第3クオーター開始3分で逆転に成功すると、その後は点の取り合いに。第4クオーター開始直後に8点差を追いかける展開になるも、八村が再び3Pシュートを連続で決めて2点差に。試合はここから、さらに白熱の度合いを増していく。 　直後の守備で、八村が2度目のアンスポーツマンライクファウルを犯し退場処分に。チームの大黒柱を欠いて戦うことになった日本だが、河村を中心にチームが一致団結。八村に代わって出場の渡邉飛勇が相手のダンクを払い落とす場面も見られた。 　残り16秒で84－80と4点リード。開催国相手に勝利目前だったが、落とし穴が待っていた。3Pシュートを決めたマシュー・ストラゼルに対し、河村がファウル。フリースローを与えることに。いわゆる”4点プレー”である。ストラゼルにフリースローを決められ、日本は土壇場で追いつかれた。 　5分間のオーバータイムに入ると、疲労困憊の日本に余力は残っていなかった。ビクター・ウェンバンヤマに立て続けにシュートを決められると、意地の反撃も及ばず試合終了。死闘に幕が閉じられた。 　試合後、『NHK』のインタビューに答えた河村は「勝てる試合だった。ポイントガードの僕がゲームをコントロールできず、自分に責任がある」とコメント。チームの司令塔として、同点に繋がった”4点プレー”を悔やんでいた。 　ただ、これで五輪が終わったわけではない。目標とするベスト8進出の可能性は残っている。そのためには、ブラジルとの1次リーグ最終戦（8月2日）で勝つことが絶対条件。引き続き日本代表の戦いに注目したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]