ひと冬風邪知らず!粘膜のバリア機能を上げる意外な栄養素とは【管理栄養士が解説】
● 皮膚の新生をサポートする「発育のビタミン」 細胞の再生を助け、粘膜を保護するために重要な栄養素がビタミンB2です。皮膚細胞の新生や成長をサポートするので「発育のビタミン」とも呼ばれています。 【ビタミンB2が多く含まれる食品】 ウナギ、豚レバー、鶏レバー、牛レバー、ブリ、卵、牛乳、モロヘイヤ、納豆など 【料理例・コンビニ活用例】 ウナギおにぎり、牛レバーの甘辛煮、ブリの照り焼き、ゆで卵、納豆巻き、クリームシチュー ビタミンB6は、免疫細胞や皮膚、粘膜の細胞を構成するタンパク質を合成するのに必要な栄養素です。神経伝達物質やインスリンなどの生成にも関わり、免疫システムを正常に保つのに役立ちます。皮膚炎を予防することから発見されたビタミンなので、免疫機能とアレルギーの発症にも深く関わっているといわれています。 【ビタミンB6が多く含まれる食品】 マグロ、カツオ、サンマ、鮭、鶏レバー、牛レバー、鶏ささみ肉、鶏ひき肉、バナナ、玄米など 【料理例・コンビニ活用例】 ねぎとろ巻、サンマの塩焼き、レバニラ炒め、蒸し鶏のサラダ、玄米おにぎり、鶏ひき肉のハンバーグ 私自身も、この時期は3つの栄養素を取り入れる献立を意識しています。ある日の朝、昼、晩の食事をご紹介します。 朝食・・・玄米ご飯、納豆、ほうれん草とニンジンの味噌汁 昼食・・・マグロ丼、小松菜のお浸し、かきたま汁 夕食・・・玄米ご飯、レバニラ炒め、卵とかぼちゃのサラダ、モロヘイヤのスープ 最後に、気をつけたいのが食べ方です。細胞が何層にも積み重なっている皮膚に比べ、粘膜はたった一層でできているので、とてもデリケート。少しのことで傷つきやすく、傷から病原体が侵入してしまうこともあります。硬いものをよく噛まずに飲み込んだり、熱すぎる食べ物や飲み物は食べたりすると、口や喉、食道などの粘膜を傷つける大きな原因となります。
岡田明子