「日頃からの地震の備えを継続していただきたい」臨時情報から1週間で高知気象台に聞く
高知さんさんテレビ
南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」の発表から1週間経ち政府は15日「特別な注意の呼びかけ」を終了しました。今後私たちが気を付けることについて気象台に聞きました。 8月8日、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。宿毛市で震度3を観測し、土佐清水市には30センチの津波が到達しました。気象庁は南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を初めて発表。1週間程度地震への備えを呼び掛けていましたが政府は15日「特別な注意の呼びかけ」を終了しました。 今回の地震について高知地方気象台の兵藤守防災官は: 「フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した地震。南海トラフ地震の少し小さい版というか同じようなメカニズムで発生した地震。(気象庁が)1週間ずっと見続けてきたけれども特段の南海トラフ地震の兆候を示すようなプレート境界の固着状態の変化はなかった」 震源の周辺で8日から15日までに発生した地震は24回。気象台によるとこれは特段多い数とは言えず、大きな地震が続けて起こる可能性は減ってきているといいますが 高知地方気象台・兵藤守さん: 「突発的に地震の発生する可能性が高まっていたものが徐々に平常時に戻っていく。(平常時でも南海トラフ地震は)今後30年以内に発生する確率が70%から80%という非常に高い確率になっている」 今回、震源となった日向灘では1996年10月にマグニチュード6.9の地震が発生。その2か月後にマグニチュード6.7の同じ規模の地震が起きており油断はできません。 高知地方気象台・兵藤守さん: 「南海トラフ地震についても突発的に起こってしまうことが十分考えられますので臨時情報の「巨大地震注意」の期間中に行っていただいた日頃からの地震への備えを今後も継続していただいて命を守れるようにしてもらいたい」
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