うどん・そば、それともカップ麺? 地域で分かれる「好きな麺」、支出総額は「東高西低」
カップ麺と即席麺を「インスタント麺」として再集計
家計調査では「カップ麺」「即席麺」と品目が分かれているが、日常生活では2つを合わせて「インスタント麺」とひとくくりにしている人も多いだろう。2つを合算し「インスタント麺」として比較した。すると、43都市で「インスタント麺」が1位となり、全体の9割を占めた。 長野市も、「インスタント麺」が7042円でトップとなり、「うどん・そば」を168円上回った。 「うどん・そば」がトップだったのは、秋田市、前橋市、福井市、高松市の4都市。高松市は「インスタント麺」と2800円余の差があったが、他の3都市は264~35円と大きな差はなかった。
うどん・そば
「うどん県」として名高い香川県の高松市が9911円でトップ。2位の山形市(7894円)を2000円余も上回っている。3位には秋田市(7578円)が続く。 長野市は6874円で4位。各種類で最も高い順位となった。 最下位は3387円の那覇市。46位に大分市(3910円)、45位に熊本市(4195円)など、麺類全体と同様に下位は西日本の都市が目立つ。
カップ麺
青森市が6967円でトップ。新潟市(6846円)、福島市(6839円)が続いた。東北、関東甲信越から計7都市がトップ10入りしている。ほかの3都市は、7位に大阪市(6040円)、8位に富山市(5942円)、9位に高知市(5896円)。全体的には「東高西低」の傾向が見られる。 最下位は3831円の京都市。46位が那覇市(4018円)、45位は松山市(4328円)だった。
即席麺
鳥取市が3093円でトップ。熊本市(2787円)、佐賀市(2699円)と続いた。東日本からトップ10に入ったのは7位の新潟市(2505円)のみで、「西高東低」の傾向が見られる。 最下位は1568円の水戸市。46位が那覇市(1708円)、45位は前橋市(1712円)だった。
中華麺
盛岡市が6391円でトップ。山形市(5873円)、青森市(5707円)が続いた。秋田市(5579円)が4位、仙台市(5054円)が7位と、東北勢5市がトップ10入りするなど、「東高西低」の傾向が見られる。 最下位は3159円の熊本市。46位が佐賀市(3212円)、45位は徳島市(3288円)だった。下位には西日本の都市が多い。
パスタ
東京都区部が1704円でトップ。横浜市(1634円)、さいたま市(1624円)が続き、首都圏3都市がトップ3を占めた。 最下位は1053円の那覇市。46位が和歌山市(1064円)、45位は高松市(1090円)だった。