お見合い中に「ラブホ」発言、通算46回目のお見合いで相手が激怒して退席、映えを意識して二重整形…『ザ・ノンフィクション』に見るアフターコロナの婚活事情
令和の婚活漂流記
コロナ禍が収束を迎えつつあり、婚活市場が活況となっている。しかし、その内情はコロナ禍前と比べると大きく変化したという。 【写真】婚活相手に「ラブホも有り」発言に二重整形…『ザ・ノンフィクション』で垣間見た令和の婚活事情~婚活に励む女性たち(写真はイメージです)
やっぱり誰かとつながっていたい
『リクルートブライダル総研』の「婚活実態調査2023」によると、恋愛もしくは結婚意向があって恋人のいない20~40代独身者における婚活サービス利用者のうち、恋人ができた割合は49.5%で過去最高を記録した。 また、2022年の婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は15.4%。こちらもコロナ禍の真っただ中にあった2021年に次いで2番目に高い数字となっている。 コロナ禍では、長期にわたる在宅勤務や飲食店の来店自粛など、人とのつながりに大きな変化がある中で交友関係が希薄となり、日常の孤独感や不安を相談できる相手もおらず、精神的につらい時間を経験した独身男女が増加した。そうしたことから、人生のパートナーの重要性を感じて、結婚願望が高まった結果、婚活サービスの利用者が増えたことの一因となっている。 そんななか、2月4日に放送された『ザ・ノンフィクション 結婚したい彼と彼女の場合~令和の婚活漂流記2024~』《前編》(フジテレビ系)が話題となった。 素朴で優しい雰囲気ながら恋愛経験がなく、通算46回のお見合いを重ねるものの緊張でうまく話せず、相手を怒らせてしまう、実家で母と二人暮らしの進藤さん(仮名・29歳)。 全身脱毛するなど自分磨きを怠らず、人柄もいいのだが、肝心のお見合いの場で「ラブホ」と失言したり、自分の話ばかりして「スナックでのトーク」と言われてしまったバツイチの内田さん(55歳)。 自身のお見合い写真の映りに「雰囲気が暗い」と感じ、まぶたを二重に整形して写真を再撮影して婚活に励む、ゆかさん(仮名・28歳)。 それぞれ結婚を目標に婚活に励む3人の男女にスポットを当てたドキュメンタリー番組。東京・青山の結婚相談所「マリーミー」で婚活アドバイザーを務める、植草美幸さんによる直接指導で奮闘する姿を追った番組に、放送直後からSNSでは「気持ちわかる」や「地獄のような空気」など、さまざまな感想が寄せられていた。 コロナ禍を経て、婚活に励む人の性質は大きく変わったというが、婚活をとりまく状況はいったいどう変わったのだろうか。