「最近、Google検索がイマイチな気がする…」→本当にイマイチだった
最近、なんとなく、ぼんやりとGoogle検索に対して思っていることありませんか? 気のせいかもしれないけど、なんとなくだけど、私の感覚だけど、検索結果の質が悪いような…。そのなんとなく、まちがっていません! 多くのユーザー、アナリスト、専門家が、Google検索結果の質が落ちていると声をあげています。品質は落ちていない、むしろ過去最高に絶好調だ!と異議をとなえているのは、Google。Googleだけ。 ユーザーが結果がイマイチと思っている&リサーチでも結果にでているんだから、なんとかしてくれよ! いえ、そう簡単な話ではないようです。
「製品の検索」がとくに悪化
ドイツのライプツィヒ大学、バウハウス大学ヴァイマル、スケーラブルデータ解析&AIセンターのリサーチチームによる研究が公開。いわく、製品を検索したときの検索品質の低下が著しく、ジャンクサイトのジャンクコンテンツが検索上位にくることが増えているといいます。 原因は、アフィリエイトマーケティング。
アフィリエイトマーケティングが検索の質を落とす理由
アフィリエイトマーケティングという言葉は知らなくても、このタイプの広告を見たことがある人は多いかと思います。製品の紹介記事やレビュー記事でよく見る、Amazonや楽天などネットショッピングサイトのリンク。あれです。 これらのリンクをクリックして商品を購入すると、リンクを貼っていたサイト側にインセンティブが支払われます。非常に一般的なネット広告の手方で、個人ブログから大手メディアまで幅広く活用されています。もちろん、安易な商品誘導にしないため、レビュー・紹介記事を厳しく精査しているメディアも多くあります。 ただ、商品紹介自体は誰でもすることができ、サイトを見てもらえれば見てもらうほど有利に働きます。つまり、Google検索結果の上位に表示されれば有利になるということ。 検索で有利になる手法をジャンクサイトなども活用 検索上位に来るための対策は、一般的にSEO(Search Engine Optimization)と言われています。 Googleという巨人が支配するネット検索の世界において、SEO対策は自分のコンテンツを多くの人に見てもらうためにはとても大切で、Google自身も対策することを推奨しています。 アフィリエイトでとにかく広告を稼ごうとする悪意あるサイトも、このSEO対策をあの手この手で仕掛けてきます。中にはハッキングやシステムの裏をかくような対策も。 その結果、Google検索結果、とくに上位結果の質が低下している状態になっています。 前述のリサーチチームの調査では、7392件の製品レビュー検索を、1年間、Google、Bing、DuckDuckGoの3つの検索サービスで実施。 結果は明らかで、検索上位に来るのはSEO対策ばっちりのサイトであり、アフィリエイトのリンクが非常に多く、記事自体の質は低いものでした。つまり、主にお金目当てで制作されたコンテンツであり、ユーザーによって有益ではないものが多かったということ。